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SUBARU BRZ R&D SPORT スーパーGT第5戦富士決勝レポート

2016年08月08日 13:31  AUTOSPORT web

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SUBARU BRZ R&D SPORT
2016.08.07 - SUPER GT第5戦 富士ラウンド・決勝
■SUBARU BRZ GT300は2戦連続で3位を獲得

 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で8月7日(日)に開催されたSUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」にて、SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は4番グリッドからスタートし、3位表彰台を獲得しました。第4戦スポーツランドSUGOに続く2戦連続の3位表彰台に、チームは確かな手応えを感じています。

■午前中のフリー走行では3番手タイム
 9時からスタートしたフリー走行は晴天に恵まれ、気温28℃、路面温度36℃という状況のもと行われました。30分間のセッションでふたりのドライバーは計16周をこなし、チームはこのセッションで決勝レースに向けた仕様のチェックを行いました。スタートドライバーを務める井口が最初にコースインし、1分40秒054というタイムを記録。山内は1分39秒312というタイムでGT300クラス3番手となりました。

 決勝レースは、1コーナーから最終コーナーへ向かい風が吹くコンディションで14時42分にスタート。スタートドライバーを務めた井口は、スタート直後の1コーナーで後続車に並びかけられますが、これをしのぎ4番手のポジションをキープします。井口は3周目のダンロップコーナーで先行車をアウト側から抜き3番手に浮上、その後も好ペースで後続を引き離しつつ、前を行くライバルの約1秒差まで迫ります。しかしセーフティカーの導入を経て追いつくには至らず、28周目に山内へと交代しました。

 後を受けた山内は13番手でコースに復帰。安定したラップを刻みながら、次々とピットに入るライバルを横目に順位を上げていきます。42周目の段階で3番手までポジションを戻し、一時はGT300クラス首位と2番手のマシンを視界に捉えるまでに接近します。しかしタイヤに厳しい部分もあり、それ以上のペースアップは難しく、ポジションを守って3位でフィニッシュしました。これによりチームは2戦連続で3位表彰台を獲得、調子を上げて得意とする次戦鈴鹿サーキットに挑みます。



■マシンの進化を実感した今回の一戦
前半を担当した井口は次のようにレースを振り返りました。
「菅生は苦しいレースでしたが、今回は非常にいい流れで走れたと思います。ライバルを押さえたり抜いたり、走っていてレベルが上がったことを実感できました。特に早い段階で3番手に浮上できたことは、今回のターニングポイントでしたね。スタートからすごく気持ちを入れて臨みました。それに山内選手もタイヤが辛いなかで、最後までプッシュしてくれました。次の鈴鹿まで集中力を切らさず、準備してきた成果を発揮して優勝したいと思っています」

「菅生に続いて富士でも表彰台を獲れたことは、チームとして成長している部分だと思います」と語る山内。
「もっとマシン(のセッティング)を詰めていけていたら、最後までいいバトルができたのではないかなと。その部分では悔しいですね。ただ、ブレーキング性能やコーナリング性能がレベルアップしているからこそ、ここまでの戦いができたのかなと思います。次戦はシンプルに、“勝つ"という気持ちで走ります」と、課題も見据えながら力強いコメントを残しました。

チーム総監督を務める辰己英治は、「優勝したかったですが、苦手と思われている富士で最低限の結果を獲れた点は良かったです。ドライバーもチームも含めて、いいクルマを仕上げられたことは大きいのではないかと思いますね。ただ、勝てる力はあったはずなのに、タイヤ戦略なども含め、勝たせられなかったのは私の決断の甘さもあるかもしれません。次の鈴鹿では勝つことを考えたいですね。クルマはウェイトハンデを積んでも、その不利を吸収できるポテンシャルを持っていると思います。鈴鹿ではどういう戦略が採れるのか、この2週間検証して臨みます」と、さらに気を引き締めて次戦に向かう決意を語りました。

 次戦は8月27日(土)・28日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催されるSUPER GT第6戦「 45TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」です。SUBARU BRZ GT300は昨年の同大会で3位表彰台を獲得しており、念願の優勝に期待がかかります。飽くなき挑戦を続けるSUBARU BRZ GT300の力走にご期待ください。