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ブリヂストン スーパーGT第5戦富士レースレポート

2016年08月08日 13:11  AUTOSPORT web

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2016スーパーGT第5戦富士 GT500決勝スタート
2016年 SUPER GT [GT500] 第5戦
ブリヂストンユーザーがポールtoフィニッシュでGT500、GT300両クラスを制する
開催場所 : 富士スピードウェイ  開催日 : 8月6日 ~ 8月7日

 2016オートバックス SUPER GT第5戦が富士スピードウエイで開催され、決勝日に33,500人の大観衆を集めた。灼熱の状況の中、ブリヂストンタイヤを装着するJ.P.デ・オリベイラ/安田裕信(カルソニックIMPUL GT-R/BS)がGT500クラス、GT300クラスでは高木真一/小林崇志(ARTA BMW M6 GT3/BS)がポールポジションを獲得、決勝ではスタートからゴールまで首位を快走して優勝、両クラスでブリヂストンユーザーが優位性を強く示した。

<予選>
 夏真っ只中、気温は30度を超え、路面温度は最高で48度を示すという酷暑の富士スピードウエイ。タイヤメーカーにとってはこの厳しいコンディションの中でのパフォーマンスが問われる予選となった。日産GT-R勢が好調な滑り出しを見せ、ポールポジション争いを展開した。その中でブリヂストンタイヤを装着するデ・オリベイラ/安田組が前回の富士スピードウエイ開催の第2戦に引き続いてポールポジションを獲得。GT300クラスでも同じく高木/小林組がポールポジションを得て、両クラスのトップはブリヂストンユーザーで独占された。

<決勝>
 予選日を上回る好天に恵まれた決勝日。決勝スタートの時刻直前に気温/路面温度が上昇、路面は50度に近づこうとしていた。ポールポジションからスタートしたデ・オリベイラは、一気に後続を引き離し、序盤で毎周リードを広げ、決勝中のファステストラップも記録し、独走態勢に入り始めた際にセーフティーカーがコースインしてそれまでのマージンを失うも、リスタートで再び後続を引き離す快走。

 34周目に安田に交替、トップを堅持し、再び2位以下を引き離し2位に25秒以上の差をつけて大勝した。GT500クラスの表彰台は全てブリヂストンユーザーで独占された。GT300クラスでも高木/小林組が終始首位を独走、ファステストラップを記録。終盤に追走されるが、それを退けて優勝。

<GT500クラス優勝ドライバーのコメント>
J.Pデ・オリベイラ選手
「路面温度がとても高かったのでタイヤマネージメントを常に考えながらの走行だった。序盤からリードを広げることができたのにセーフティーカーの導入でそれがゼロになったけれど、リスタートを決め、そしてヒロ(安田)が素晴らしい走行で大量リードを築いて優勝出来た。チーム、日産、そしてブリヂストンに感謝します」

安田裕信選手
「今シーズンは、不運に見舞われることが多かった。前回の富士ではトップを走りながら勝てませんでしたが、今回は安定した速さをスタートからゴールまで維持できました。ブリヂストンタイヤのパフォーマンスがとても安定していて2位以下に大きなリードを気づいて勝つことが出来ました。感謝します」

<ブリヂストン タイヤエンジニア:松本真幸のコメント>
「この時期の厳しい状況は想定内ですが、その中でも今回の路面温度はかなり高い状況でした。第2戦でタイヤがトラブルを起こしてしまった後に設計を見直して今回の両クラス制覇を実現することが出来ました。この調子で夏場最大の山場である次戦、鈴鹿1000キロレースに臨みます」