レッドブルF1のダニエル・リカルドは、自身のドライバーとしての努力が踏みにじられないために、今シーズンは苛立ちを表に出すようにしていると言う。
リカルドは今シーズン序盤、スペインGPとモナコGPで勝てたはずのレースを落としている。この経験から、チームやマシンに落胆させられた場合には、笑顔でいるよりも本音を伝えることが重要だと感じている。
「僕にとって良い流れにならなかったり、良いことが起きなかったりすることがある。僕は、いつも笑っていて良い人間だと思われがちだから、場合によっては踏みにじってもいいドライバーではないということを見せることが大事なんだ。僕は一人前のドライバーだ。F1に向ける意欲は非常に強く、大きな意味のあるものだ」
「僕はうまくやれているし、必要だと感じたときにはチームと話をしてきた。そして、どんなときにも、ただ自分のやるべき仕事をこなしてきた。だからこそ満足してないとは言いたくない。満足しているけれど、タイトルを獲得するまでは歯ぎしりを続けることになるだろうね」
トロロッソからレッドブルへ移籍した2014年には3勝を挙げたが、現在までにはより大きな成果を出せたはずだとリカルドは話す。
「もっと多くを望んでいた。その年(2014年)が終わったとき、『もし、あのマシン(メルセデス)があったなら、チャンピオンになれていた』と思った。2014年は少し悔しい年で、すべてを手にすることはできなかった。でも状況が良くなることを確信している。僕は多くを学び、残念なことではあるけれど、困難を乗り越えるだけの我慢強さも得た。そして良いときには、それを最大限に生かすこともできるようになった」
今シーズン、リカルドはまだ勝利を手にしてはいないものの、「シーズン前半はこれまでで最高」だと言う。
「予選はどんどん良くなっていったし、いくつかのレースでも、すべての仕事を高いレベルでこなしている。テストの初日から好調で、その感触は今でも失っていない。(ダニール)クビアトと仕事をしていたときには明らかに僕のほうが上回っていて、良い兆候を感じていた。それからマックス(フェルスタッペン)が移籍してきて、彼は(スペインで)優勝したけれど、それでも自分は好調だと感じているよ」