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ARTA NSX CONCEPT-GT スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2016年08月07日 22:41  AUTOSPORT web

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ARTA NSX CONCEPT-GT&ARTA BMW M6 GT3
ARTA Project Race Report

第5戦 富士 決勝レポート (GT500)

上手い連携でタイヤ内圧調整し6位入賞

 予選のポジションが想定していたポジションより良くなかったので決勝で順位を上げるべく、昨晩変更したセットの確認を朝のセッションで行った。午後は路面温度が高くなる予想だったので、チームは硬めのタイヤをチョイスしていた。

 スタートドライバーは松浦孝亮。クリーンスタートでポジションをキープしたまま序盤は安定したペースで9番手を走行。18周目に300クラスの車両パーツがコース上に落ちていて、ここでセーフティーカーが導入される。松浦はセーフティーカーが入る前にタイヤの内圧に問題がある事を無線で訴えていた。チームは2ndスティント用のタイヤの内圧を変更し、セーフティーカーが出た後にドライバー交代する作戦に変更した。

 松浦は25周目にピットイン。チームは素早い作業で野尻智紀を送り出した。野尻は11番手でコースに復帰。トップグループと変わらないペースで37周目には6番手に浮上。途中ボンネットが浮いていると無線で伝えてきたが、走行には問題なく、最後までノーミスで走りきり今季2回目の6位でポイントを獲得した。

鈴木亜久里監督のコメント
「5月の富士に続いてまた6位に入賞出来て、ここでは僕達の車に合っているのかもね。まっ、昨日までは少し辛かったけど、チームとドライバーが挽回してくれた。前回の富士ではペースは良いとは言えなかったけど、ノーミスで走りきれて、前車の脱落にも助けられたけど、今回はペースが良かったから、前回の6位よりレベルは上がっていると思うね。次回の鈴鹿に弾みが付いたと思うので、良い状態を崩さないように頑張ります」

星学文エンジニアのコメント
「予選のポジションが良くなかったので、昨日の夜にセットの変更を行い、今朝の走行でチェックを行いました。改善方向に向かっていたので、決勝のペースは良くなると考えていました。チョイスしたタイヤも路面に合っていたのですが、1stスティントではタイヤの内圧変化があったので、それを元に2ndスティントの内圧を調整しました。後半のペースも想定通りで、次につながるレースが出来たと思います」

松浦孝亮選手のコメント
「正直なところ、車の出来はあまり良くないと思っていて、どういうレースが出来るか心配でした。レーススタートして、何とか周りには付いて行く事が出来ましたが、後半の野尻のペースは凄く良くて野尻とチームとブリヂストンタイヤのおかげで6位になれたと思っています。序盤はタイヤの内圧に問題があってコントロールが難しかったのですが、チームとの連携でうまく野尻のスティントに生かせたと思います。300も優勝してくれて、チーム全体の士気が上がってきたので次のレースも良いムードで戦えると思います」

野尻智紀選手のコメント
「孝亮さんのスティントで内圧に問題があったので、それをボクのスティントに適したプレッシャーに合わせてくれたので、良いコンディションで走る事が出来ました。今季、ずっとスタートドライバーを務めてきましたが、2ndスティントでも上手くやれて、レースの幅を広げられたと思いました。但し、予選までの流れなどはもっと修正していかないと思います」