「あとほんの少し!」で勝利に手が届きそうだった、スポーツランドSUGOで行われたSUPER GT第4戦から2週間。“真夏の三連戦”ふたつめのレースとなる第5戦の舞台は静岡県の富士スピードウェイ。LEXUS TEAM ZENT CERUMOにとってホームコースでもあり、シリーズの流れを考えても、勝利が欲しいラウンドだ。
SUPER GTでは公式予選Q1、Q2で使用したタイヤのうち、抽選でどちらかが決勝レーススタート時のタイヤとして使用されることになるが、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは公式練習でのフィーリングをもとに、持ち込んだタイヤのなかで最も固めのものを選んだ。予選では若干苦しくなるが、決勝レースでしっかりと高いペースを保とうという作戦だ。
石浦はチェッカーラップまで懸命にアタックを続けるが、最後のアタックは1分30秒014に終わってしまい、ベストタイム更新はならず。なんと、結果はまさかの12番手。立川に繋げられず、予選Q1脱落というここまでの流れから考えると信じがたい結果となってしまった。しかも、レクサスRC F+ブリヂストンタイヤ勢は全車がQ1を通過できない事態。石浦のアタックのフィーリングも悪くなかっただけに、LEXUS TEAM ZENT CERUMOの全員が肩を落とす結果となった。
とは言え、あくまで予選は予選。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは翌日の決勝レースで、富士での第2戦の借りを返すべく、虎視眈々と戦略を練っている。決勝レースでのZENT CERUMO RC Fの巻き返しに期待しよう。