スーパーGT第5戦富士の公式予選でGT500クラスのポールポジションを獲得したカルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが、予選の戦いを振り返るとともに、決勝レースへの展望を語った。
●カルソニック IMPUL GT-R:GT500ポールポジション
安田裕信
「前戦の(第4戦)SUGOと、ポールを獲得できた第2戦富士はトラブルがあって、2回ともチェッカーを受けられなかったということもあり、今回は走り出しから調子よく進めるつもりでした」
「しかし、意外に走り出しからクルマのバランスが良くありませんでした。そのなかでもJP(デ・オリベイラ)とエンジニアが1時間ぐらい話し合い、セットアップを改善してくれて、(そのセットで)Q1に臨みました」
「自分のなかでもベストと思えるタイムを出すことができましたが、46号車(S Road CRAFTSPORTS GT-R)のタイムが異常に速くて負けてしまいましたね」
「クルマがオーバーステアだったので、Q2開始前にセッティングを変更したところ、JPが完璧なアタックをしてくれました。特にセクター3がとても速くて、おかげでポールを獲ることができましたよ」
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「第2戦富士ではタイヤバーストでレースを失い、前回のSUGOでも不運があり、辛いレースが続いていたけれど、今回ポールポジションを獲得できたことで、僕たちにとっては貴重なポイントを稼ぐことができた。今シーズンは不運続きで、例年のこの時期とは違う状況に直面しているんだ」
「この時期は毎年ポイントを多く積み重ねてきて、ウエイトがとても重い状態で富士に挑んできたけれど、今年は違う。ただ、こういった状況のなかでも、速いクルマを活かし、すべての状況でチャンスを逃さないようにしたいと思っているよ」
「大量ポイントを稼ぐことがとても重要だと考えているし、とにかくウエイトが軽いという利点を最大限活かして、ベストを尽くしたいね」
「今年はセーフティカーのレギュレーションが変わり、ピットインのタイミングが読めなくなってしまうことが度々あって、戦略を柔軟に変えていく必要がある難しいシーズンだ。ただ、、だからこそ僕たちに巡ってくるチャンスを絶対に逃さず、結果につなげていかなければいけない」