2016スーパーGT第5戦富士。GT500クラスの予選Q1はS Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正が1分28秒398でトップタイムを記録。今回もニッサンGT-R勢が強さをみせた。
午前中から真夏日となっている富士スピードウェイだが、公式予選では気温はさらに上がりセッション開始時点での路面温度は52度まで上昇。今シーズンのなかで一番暑いコンディションとなった。
15台中、上位8台が進出できる予選Q1。いつも通り各チームとも前半はピット内で待機。しかし、普段とは異なるコンディションということも影響してか、残り10分というところでヨコハマタイヤを履くフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-RとWedsSport ADVAN RC Fがコースイン、続いてダンロップ、ミシュランタイヤユーザーが続き、ブリヂストン勢は残り7分で動き出すなどタイヤメーカーで戦略が分かれた。
各ドライバーがわずか1度きりのチャンスにかけるなか、抜群のタイムを出したのが、S Road GT-Rの千代。第2戦でもコースレコードを出す速さをみせていたが、今回は暑さの関係で記録更新とはならなかったものの、ライバルを大きく引き離す1分28秒398をマーク。2位以下に0.4秒近い差をつけてトップ通過を果たし、2番手にはカルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信。富士を得意とするGT-Rがワンツーを占めた。
GT-Rの2台の後ろには序盤戦で苦しんでいたホンダNSX CONCEPT-GT勢が続き、KEIHIN NSX CONCEPT-GT、ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが続いている。また、ランキング首位で84kgのウェイトハンデを積むMOTUL AUTECH GT-Rも松田次生が8番手に滑り込みQ2へ進出した。
その一方で、レクサス勢がまさかの大苦戦。WedsSport ADVAN RC Fを除く5台がタイムを伸ばせずQ1で脱落。赤旗中断などはなかったが、いきなり大波乱の予選Q1となった。