ARTA BMW M6 GT3 スーパーGT第5戦は6日、富士スピードウェイで公式練習が行われ、GT300クラスは第2戦富士ポールシッターのARTA BMW M6 GT3がトップタイムをマークした。
前戦の第4戦SUGOから、わずか2週間で迎えた真夏のGT3連戦第2ラウンド。予選日の富士スピードウェイは朝から雲ひとつない青空が広がるコンディションとなった。
定刻の8時50分に公式練習がスタートすると、各車一斉にコースイン。しかし、開始直後にSUBARU BRZ R&D SPORTがダンロップコーナー先のランオフエリアでマシンを止めてしまう。BRZはそのまま動き出すことができず、8時56分、車両回収のために赤旗が掲示された。なお、回収されたBRZは、その後セッションに復帰を果たしている。
赤旗掲示から5分でセッションは再開。ふたたび各マシンが続々とコースインして周回を重ねていく。第2戦ポールシッターのARTA M6はセッション序盤から好調ぶりを発揮してトップタイムをマーク。2番手にHitotsuyama Audi R8 LMS、3番手に31号車TOYOTA PRIUS apr GTと続いていく。
セッション残り1時間を切ろうかというタイミングでGT500クラスのMOTUL AUTECH GT-Rがプリウスコーナーを立ち上がった先のランオフエリアでマシンを止めたため、このセッション2度目の赤旗が掲示された。この時点ではARTA M6、Hitotsuyama Audiというトップ2は変わらず。3番手にはJMS LMcorsa 488 GT3がつけ、4番手に31号車プリウス、5番手にB-MAX NDDP GT-Rがつけるオーダーとなっている。
赤旗掲示から5分後の9時39分にセッションは再開されたが、ここでもGT300の上位陣に大きな変化はなく、10時15分よりGT300専有走行を迎えた。
この専有走行では、途中30号車TOYOTA PRIUS apr GTが最終コーナー立ち上がりでコースオフする場面があったものの、大きな混乱はなく推移。終了間際に開幕戦ウィナーのLEON CVSTOS AMG-GTの蒲生尚弥が1分38秒709を記録したが、首位のARTA M6には届かず2番手。その後は大きなタイムアップを果たすマシンはなく、セッション終了となった。
なお、今大会にエントリーしている29台のうち、Studie BMW M6はトラブルか、わずか2周の走行に留まったほか、108号車DIRECTION 108 HURACANは走行していない。
事前の予想通り、この公式練習ではFIA-GT3勢が速さをみせる形となったが、ハイブリッド車両がベースで空力性能に優れる31号車と30号車のプリウス勢、開幕前の富士テストなどで相性の良さをみせたシンティアム・アップル・ロータスといったJAF-GT勢もトップ10に食い込んでみせた。
ノックアウト形式の公式予選は、このあと14時25分にスタートする。