8月6日に開幕するスーパーGT第5戦に向けて、富士スピードウェイでは5日から設営作業が進んでいるが、GT500クラスに参戦するニッサンの4台、GT300クラスのB-MAX NDDP GT-Rのピット前に、新しい給油塔とブーム、サインガードが導入された。
スーパーGTでは、2014年にホンダがGT500の5台、GT300に当時参戦していたCR-Zの2台の給油塔とブームのデザインを統一。14年からDTMドイツツーリングカー選手権と車両規定が統一されたこともあり、各メーカーで統一したコーポレートデザインを採用するDTM風の「ファンに見られる設備のバージョンアップ」を行ってきた。
15年には、レクサスのGT500チーム6台が同じく給油塔&ブームの統一デザインを採用したほか、監督やエンジニアが走行中に座るサインガードも全チーム統一したデザインを採用。よりメーカー色を強くした設備が使われていた。
そんななか、満を持してニッサン陣営の5台のピットに、統一したデザインの給油塔&ブーム、サインガードが登場した。ブームはすでに7月8日から鈴鹿サーキットで行われた公式テストでMOTUL AUTECH GT-Rのピットに試験的に登場していたが、これが5台分揃えられた。また、給油塔のカバーは今回が初登場だ。
ブームはテストで採用されたものと同じく、電光掲示を装備。各車のチーム名やスポンサーロゴなどが順番に表示されている。カラーリングは各車のマシンカラーに準じたものが施されているほか、ブラック地に『NISSAN / NISMO』のロゴが入る。給油塔のカバーも同様だが、他メーカーと違うのは、タイヤ交換時に使うインパクトレンチを収めておける穴が開けられていること。これは見た目にも実にスマートだ。
また、サインガードも全車同じものが採用され、カラーリングパターンも統一。今回、ニッサン陣営はピットA棟のいちばん1コーナー寄りでもあるため、テレビ中継でもかなり目立ちそうだ。ぜひ現地でピットウォーク等の際に、そのデザインをチェックしてみてほしい。