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南波志帆、DOTAMA、パンサー菅……フレンズのフレンズ大集合!盛大なリリースパーティをレポ

2016年08月05日 15:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『フレンズ pre. 1st Mini Album「ショー・チューン」リリースパーティー~フレンズのフレンズ大集合!~』出演者

 フレンズが7月31日、新宿MARZで『フレンズ pre. 1st Mini Album「ショー・チューン」リリースパーティー~フレンズのフレンズ大集合!~』を開催した。


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 フレンズは、渋谷系ならぬ「神泉系」をテーマに活動を行っている、おかもとえみ(Vo)、ひろせひろせ(Vo、Key)、三浦太郎(G、Cho)、長島涼平(B)、SEKIGUCHI LOUIE(Dr)の5人からなるバンドで、5月25日に1stミニアルバム『ショー・チューン』をリリースした。


 今回は『ショー・チューン』のリリースパーティーであり、タイトルのとおり「フレンズのフレンズ」が次々とライブに登場するという、最初から最後まで会場に笑顔が溢れるバラエティに富んだ内容でのライブとなった。


 フレンズのメンバーが、Every Little Thing「Dear My Friend」が流れるなか、ステージに登場(開場中のBGMも、ひろせ選曲による“フレンズ”縛りのJ-POPプレイリストだった)。サビではメンバーとフロアによる大合唱がおこり、ひろせからELTへのリスペクトが捧げられると、「夜にダンス」からライブがスタート。同曲は結成初期からある楽曲で、バンドの名刺代わりともなる一曲だ。ベースによる厚みのあるグルーヴ、その上を浮遊するように鳴るギターやキーボードの音色、それらを支える小気味好いドラム、さらにその上におかもと、ひろせのツインボーカルが重なることで、バンドの個性が発揮されている。おかもと、ひろせ、長島というベーシスト3人が揃ったバンドのためか、グルーヴの効いた楽曲を得意とするフレンズ。しかし、その後に披露された「DIVER」のように、おかもとのボーカルを最大限生かす王道のポップソングも持ち味である。すべての曲に共通するのは、聴く者が自由に体を揺らすことができる心地よさがあるということだ。


 この日は、先にも書いたように「フレンズのフレンズ」が登場するスペシャルなライブだった。1人目のフレンズとして登場したのは、ギター三浦太郎のフレンズである河原太朗(ampel)。バンドではベースボーカルを務める彼が、サックスプレイヤーとして演奏に参加。1st ep『ベッドサイドミュージック』収録の「喧騒」で艶やかなコラボレーションを披露した。「シンデレラガール」では、ベース長島涼平の「ここから盛り上げてもいいですかー!」という煽りを合図に、長島のフレンズである“戦うラッパー・DOTAMA”が登場。間奏では楽曲でラップパートを担当するひろせが、“モンスター”DOTAMAにフリースタイルバトルを挑む一幕も。ひろせの「DOTAMAはいい人」攻めのラップに、いつもと勝手が違うDOTAMAは「やりづらい」と本音を漏らし、会場に大きな笑いが起こった。


 ボーカルおかもとえみのフレンズは、おかもとがバックバンドを務めるシンガーの南波志帆。バンド初となるカバー曲として、南波志帆をゲストボーカルに「Good Morining Sunshine」を披露した。ここで、ドラムSEKIGUCHI LOUIEのフレンズ、バンドのアートーワークを手がけるアディムと、ひろせひろせのフレンズで、お笑い芸人のパンサー・菅がステージに呼び込まれると、『フレンズのフレンズだったら絶対わかるフレンズゲーム』というコーナーが突如スタート。これは、ある質問に対するフレンズ同士の回答が一致することで得点が入るというもの。ゲーム中のやりとりからは、ふだんあまり見ることができないそれぞれのフレンズの関係性が垣間見え、会場は微笑ましい雰囲気に包まれた。このような独特のユルさや自由度の高さはバンドの楽曲にも通ずるところがあり、彼らならではの演出だった。


 そしてライブ終盤、おかもとの「重大発表があります! 東名阪ワンマンツアーやります! シングル出します!」というサプライズ発表から、新曲「ビビビ」が初披露された。これまでの楽曲以上にキャッチーなサビによる同曲は、初披露とは思えぬほどの盛り上がりをフロアに生み出した。アンコールでは、出演者全員がステージに再び集結し「夜にダンス」をパフォーマンス。フレンズのフレンズも巻き込んだ盛大なリリースパーティは、華やかに幕を閉じた。(久蔵千恵)