すでにベースモデルとともに、その存在がアナウンスされていたアバルト・ブランド初となるフルオープンスポーツモデル『アバルト124スパイダー』が正式発表され、日本市場では10月8日から発売開始となる。
フィアットブランドで1960年代のデビューとともに多くのファンを魅了したオリジナルの「124スパイダー」のオマージュとして、最新のND型マツダ・ロードスターのアーキテクチャーをもとに開発された、このライトウェイト・オープンは生産をマツダが担当。エクステリアデザインと、パワーユニット、そしてシャシーセッティングの仕上げをフィアット(アバルト)が担当するという異色のモデルでもある。
その最大の特徴はエンジン。1.5リッターNAのスカイアクティブを搭載するロードスターとは異なり、フィアットが誇る1.4リッター"マルチエア"4気筒直噴ターボを採用。ベースのフィアットとはプログラムを変更することにより、リッターあたり124PSとなる最高出力170PS、最大トルク250Nm、0~100km/h加速6.8秒(欧州仕様参考値)の性能を得ている。さらに、エンジンの回転数に応じて排気経路が変わる「レコードモンツァ デュアルモードエキゾーストシステム」をオプション設定し、オープンエアで高性能版のサウンドを楽しめる配慮も。
そしてアバルト版には機械式のセルフロッキングディファレンシャルを標準装備し、強化されたサスペンションと合わせて最適なアジリティと優れたドライブフィールを実現したと謳われる。
また、日本仕様にもトランスミッションは6速MTと6速ATの2タイプを設定。パドルを備えるATは、トルコンのチューニングによりエンジントルクをフルに引き出すセットとなっている。
価格は税込みで、MTが388万8000円。ATが399万6000円となっている。