フォース・インディアが、セルジオ・ペレスとの来季契約を維持できるかどうか、定かではないと認めた。ペレスを支援するスポンサーが決定権を持っているという。
チーム代表のビジェイ・マリヤは、ペレスはフォース・インディアとの間に2017年の契約を結んでいると主張しているものの、中途解約条項が定められているものと考えられている。
ペレスのF1での将来を決めるのは、多額の出資をしている彼のスポンサーであると、ペレス自身も認めている。ペレスはドイツGPの週末、Formula1.comのインタビューにおいて、マリヤの発言について聞かれ、次のように答えた。
「ビジェイは正しい。でも僕には支援してくれているスポンサーの大きなグループがある。将来の選択肢として何がベストなのか、僕らは来週、メキシコで話し合う予定だ」
「フォース・インディアにはとても満足しているし、ビジェイがしてくれたこと、そしてスポンサーに対しても、僕は誰よりも感謝している。今後については成り行きを見ていきたい」
フォース・インディアはペレスとニコ・ヒュルケンベルグのペアを来年も維持したいと考えているが、自分たちの力で決めることはできないと、チーム副代表のボブ・ファーンリーは語った。
「商業面の状況がどうなるかを見ていかなければならない」
「ビジェイは今のドライバーペアを維持したい。我々はそれを目指しているのだ。しかし全員がそれぞれの決断をしなければならない。我々が左右できるのはドライバーの気持ちだけだ。商業面のことに影響をおよぼすことはできない」
ペレスが離脱する可能性があると承知しているファーンリーだが、あくまで彼にこだわり、“プランB”は考えていないという。
「ゲームをしてはならない。率直に行動しなければ。契約はある。何かが起こらない限り、他のドライバーに餌をちらつかせるようなことはすべきじゃない。それはフェアではない」
「私の考えでは、我々にはプランAがあり、それがだめになったときに初めて、プランBを用意する」
「他のドライバーにもそれぞれ将来がある。彼らを欺くようなことはしたくない」
ペレスはサマーブレーク明けのベルギーまでには来季について決まっているはずだとほのめかしている。
ペレスの移籍先候補としてはルノーが最有力であるともいわれているが、ウイリアムズも関心を示している。チーム副代表のクレア・ウイリアムズは最近、「セルジオは今年素晴らしい仕事をしています。知的なドライバーですし、もちろん私たちが注目していくひとりです」とFormula1.comのインタビューにおいて語っている。
「彼とは、たまに短い時間会うぐらいですが、とても魅力的な人物です。話術が巧みなので、どのチームに行ってもプロモーション上、役に立つでしょう。契約可能な状況なのであれば、検討したい人材です」