F1第12戦ドイツGPで14位フィニッシュとなったトロロッソのカルロス・サインツJr.は、チームのピットストップのパフォーマンス向上を強く求めている。
サインツはスタート後の数周で15番グリッドから12位へと順位を上げたが、1回目のピットストップで右フロントタイヤの交換に手間どり、19位へとポジションを下げてしまった。
今季は第6戦モナコGPでも、3位表彰台を獲得したフォース・インディアのセルジオ・ペレスの前方を走っていた際、やはりピットストップでミスが発生。サインツは表彰台フィニッシュを逃し、8位という結果に終わっている。
「ピットストップ作業に改善の余地がある」と、サインツは不満を隠せない。
「少しずつ進歩はしているけど、まだミスが見られるからね」
ドイツGPで、サインツは予選でウイリアムズのフェリペ・マッサの進路を妨害したとして、3番グリッド降格のペナルティが科せられ、15番手からのスタートだった。
「12位へと順位を上げて、ポイント圏内でのフィニッシュを目指していたんだけど、1回目のピットストップで、すべてが終わってしまった。最初の7周で追い抜いた、自分よりも遅いクルマの後方から、再び彼らをオーバーテイクしないといけなくなったからね」
「ポイント獲得は可能だった」と語るサインツは、フェラーリの型落ちエンジンを積むという現状を考えても、終盤のフェルナンド・アロンソとセルジオ・ペレスの10位争いには参加できたはずだと考えている。
「アロンソとペレスのバトルには加われただろう。少なくとも14位よりは上のポジションでレースを終えることができたはずだ。残念ながらピットストップでのミスが響いて、そうはならなかったけどね」