マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンが来年ウイリアムズに移籍する可能性があるという推測のなか、ウイリアムズのチーム副代表クレア・ウイリアムズが、バトンへの関心をはっきりと認めた。しかし、来季ドライバーラインアップを決めるにあたり、いつまでもマクラーレンとバトンの決断を待ち続けるつもりはないという。
バトンとチームとの現在の契約は今年末までとなっており、マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソのチームメイトとしてバトンを継続するか、新たに現リザーブドライバーのストフェル・バンドーンを昇格させるかの選択をする見込みだが、それに関する協議は9月まで行わない予定だ。
一方、フェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスのペアで3年間戦ってきたウイリアムズは、来年はラインアップを変更する可能性を検討している。
ウイリアムズとバトンはすでに交渉を行っているといわれているなか、バトンの来季加入についてPress Assoication Sportから聞かれたクレアは「素晴らしいストーリーだと思います」と答えたとF1公式サイトが伝えた。
「ですが彼(バトン)は自分自身のために正しい選択をする必要があります。私たちもチームのために正しい選択をする必要があります」
「彼は走行中も、それ以外においても、素晴らしい才能を持っています。私たちには彼のようなドライバーが必要です」
「でも、私たちはドライバーラインアップを決定しなければなりません。ロン・デニスが決断するのを、あるいはジェンソンが決断するのを、じっと待ち続けているつもりはありません」
「他の人々の動きは重要ではありません。ただ待ち続けるという考え方は私たちチームにとって正しいことではないので、そうする気はありません」
クレア・ウイリアムズは、来季ドライバー候補は、バトンだけではなく、セルジオ・ペレスにも注目していると明かした。
「セルジオは今年素晴らしい仕事をしています。知的なドライバーですし、もちろん私たちが注目していくひとりです」
「彼とは、たまに短い時間会うぐらいですが、とても魅力的な人物です。話術が巧みなので、どのチームに行ってもプロモーション上、役に立つでしょう。契約可能な状況なのであれば、検討したい人材です」
フォース・インディアのチーム代表ビジェイ・マリヤは、ペレスは来年も契約下にあると主張しているが、ペレス自身は7月末のインタビューで、「幸運なことに僕にはたくさんのスポンサーがついているので、来週、メキシコで将来に関して何が最善の道であるかを協議する」と発言、移籍の可能性があることを示唆している。