スパ24時間レースでトラブルを乗り越え完走
ブランパンGTシリーズ – エンデュアランスカップ 第4戦レースレポート
2016年07月31日
7月31日 スパ・フランコルシャン(ベルギー)
ニッサンGTアカデミーチームRJNのNissan GT-R NISMO GT3が、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されたスパ24時間レースに出場。過酷な戦いでトラブルに見舞われながらも、一時は予選順位から大きくポジションをあげる走りを見せ、完走を果たしました。
スパ24時間レースは、ブランパンGTシリーズのエンデュアランスカップ第4戦に位置づけられ、65台ものGT3カーが参戦しました。高星明誠、アレックス・バンコム、ルーカス・オルドネスの3人がドライブする#23 GT-Rは黄旗や赤旗に遮られ予選順位は44位。リカルド・サンチェス、ロマン・サラザン、マシュー・シモンズ、そしてショーン・ウォーキンショーという4人がチームを組む#22 GT-Rは、58番手から24時間レースをスタートすることになりました。
現地時間の午後4時30分に始まった決勝レースは、序盤に2台のマシンによるクラッシュが発生し、長時間フルコースコーションとなりました。約2時間半後にレースが再開。オルドネスは上位陣に引けを取らない好ペースで周回を重ね、じわじわと順位を上げていきました。オルドネスに続いてステアリングを握る高星もこのペースを維持したいところでしたが、度重なるフルコースコーションやセーフティカーの導入で、レース前半では思ったような走行ができません。しかし、24時間レース初参戦となるこのレースで、初めてとなる夜間走行でもミスのない走りを見せました。
#23 GT-Rは、ゴールまであと6時間という時点で20番手まで追い上げました。しかし、ここからブレーキランプとギアボックスのトラブルに見舞われ、ピットでの作業に時間を費やすことになりました。チームの懸命な作業により、レースの残り時間が2時間を示したところで再スタートを果たすと、その後は順調に走行を続け、44位でチェッカーを受けることとなりました。
プロアマクラスにエントリーする#22 GT-Rは序盤に電気系トラブルが発生したものの、修復後には快走。総合37位、クラス13位にポジションをあげてゴールしました。
#23 GT-Rをドライブした高星は、「初めての24時間レースでしたが、厳しい結果となってしまいました。夜のスティントまで順調で20位まで追い上げることができ、去年以上の結果を期待していましたが、それは叶いませんでした。24時間レースの洗礼なのでしょうか、レース自体の過酷さというのも肌で感じましたし、だからこそ優勝するのがどれほど難しいかというのも実感しました。実力だけでも、幸運だけでも勝てないレース。また挑戦する機会があれば、速さを得て戻って来たいと思います」とコメントしました。