リオ・ハリアントと彼のマネジメントチームは、今季終了までマノーのシートを維持するため、今後2~3週間の間にいくつかのスポンサーと会談する予定だという。
インドネシア人初のグランプリドライバーとなったハリアントは、今年初めにマノーと契約した時点では、ハンガリーGP終了までの分しか資金を確保できていなかった。その後、ドイツGPにはチームの同意を得て出場できたものの、彼はベルギーGPまでの4週間のうちに、シーズン後半の9レースに出走するために必要な資金を集めなければならない。
それがかなわなければ、夏休み明け以降、パスカル・ウェーレインと並んでマノーをドライブするのは、メルセデスの秘蔵っ子で今季はルノーのリザーブドライバーを務めるエステバン・オコンになると言われている。
「僕にとっては、かなり忙しいサマーブレークになるだろう」と、ハリアントは言う。
「いくつかのスポンサーから、金銭的な支援を取り付ける必要があるからね。僕のマネジメントチームも必死で努力をしていて、向こう2~3週間の間に、いくつかのミーティングが予定されている。そこで良い話が聞けることを願っている」
「少々ヘコんではいるよ。今後自分がどうなるのか、いつまでも決まらないというのは楽しいものじゃないからね。だけど、僕は自分のマネジメントチームを信じている。シーズンの終わりまでシートを確保するために、彼らは一生懸命働いてくれているんだ」
ハリアントのF1へのステップアップは、母国インドネシア政府の支援によって実現した。実際の資金は国営石油会社ペルタミナから拠出されており、同社からの支援の増額についての話し合いが行われているようだ。
彼の今季のベストリザルトは、モナコでの15位だ。このままシートを失って、シーズン終了までレースを続けることができないとすれば、悔しい思いが残るかとの質問に、彼はこう答えた。「そうだね。フルシーズンを最後まで戦うことが僕の目標だったから。もし後半戦に出場できなくなったら、かなり落ち込むと思うよ」