トロロッソのダニール・クビアトは、ドイツGPでの「本能に身を任せた」ドライビングにより、最近のスランプから抜け出す第一歩を踏み出せたという。彼は中国GPで3位表彰台を獲得したが、その後のロシアGPを最後にレッドブルのシートを失った。トロロッソに“降格”後の彼はわずか2ポイントを獲得するにとどまっている。
彼は失意の19位に終わったドイツGPの予選後、運命を変えられないのならば、自身のF1での未来は明るくはならないだろうと認めていた。しかし、ドイツGPの決勝レースでチームメイトの後ろ15位でフィニッシュしたクビアトは大喜びできる順位ではないものの、一歩前進できたと感じているようだ。
「特別な感触を得られた。僕はただマシンの中で自分の仕事に打ち込み、(将来のことについては)あまり多く考えなかった。過度な分析は必要ないだろう。僕はいつも通りに、本能の赴くままドライブし、そして、すごくうまくドライブできたんだ。僕はこのアプローチを続けるつもりさ。それがシーズン後半に実を結ぶといいな」
「(不本意な)土曜日から一歩前進できたって感じさ」
クビアトは、トロロッソに戻ってしばらくは力が入りすぎていたことを明かし、最近は少しリラックスできるようになったという。
「あの出来事(トロロッソに“降格”という)の後、自分自身を証明するために躍起になりすぎていた。自分から多くのものを引き出そうとしすぎていたが、それは不可能だった。ガチガチになりすぎるのは良くないね。自分のキャパシティを超えてしまう」
「自分の置かれた状況に腹を立てていたし、それらをなんとかしようと尽力した。でも、叶わなかった。僕はいつものように本能の赴くままにやるんだ。ドイツGPの日曜のようにね。それに気付くことができた、良い1日だったと感じたよ」