ビールがうまい夏本番の季節が到来だ。汗をかいてカラッカラに乾いた喉元に、シュワっと流れこんで一気に潤していく、あの快楽。――あァ、もう夜まで待てない!!と、仕事中にもかかわらずビールをゴクリ! ……ってソレ、あかんやん!
いや、待てよ。ノンアルコールビールではどうなんだろう? そんな話題で盛り上がっていたのは、7月27日の「マツコ&有吉の怒り心頭」(テレビ朝日系)だ。休み時間にノンアルコールビールをプハァーっとやっていた人が、「仕事中にビールと名の付くものを飲むとは何事だ!」と上司に怒られた。すると、飲んでいた人は逆切れしたのだとか。
「清涼飲料水と書いてあるので、コーラと何ら変わりませんよ!」
マツコも賛同「そのつもりで売ってるからね」
うーん! 確かにいま大手メーカーから出ているノンアルコールビールは、全てアルコール0.00%だし、休み時間にプハァーだし、問題ない!? ……しかしこの「納得いかない感」は一体なんなのだろう。
筆者のモヤモヤを一掃してくれたのは、番組MCの有吉弘行とマツコ・デラックスだ。この問題を受けた2人は、「現時点で個人的な主観で言わせていただくと、ナイね」(マツコ)、「終わった感で飲んでるからダメ」(有吉)と、ともにナシ派。
「『そのつもり』で飲んでるからね」(有吉)
「あと『そのつもり』で売ってるからね。見た目ビールじゃん。開けてもビールじゃん。てことは、もうビールだよ」(マツコ)
成分うんぬんではなく、感情の問題ということだ。もともとは仕事が終わって「おつかれ自分!」という気持ちで飲んでいたものだ。
マツコが「昼休みにビールを飲んでしまったら、リフレッシュより『終わった感』が出る」というように、いくらアルコールゼロだといっても、コーラと完全に同じような気分では飲めない。だからこそ仕事場で堂々飲む人を見たら、2度見せずにはいられない。
プラシーボ効果をナメてはいけない?
さらに有吉は、ノンアルコール飲料を飲む際に注意すべきことにも言及した。
「酔うか酔わないは、気持ち。気を付けないと、ビールだと思って飲んでたら酔っちゃうよ。意外と騙されるんだよ、脳って」
ダチョウ倶楽部の上島竜兵は、一升瓶に入った水を酒だと思い込んで飲んで、ベロベロに酔ったという(カワイイ)。プラシーボ効果をナメてはいけない。。。
なお、番組が調査した20代~60代の男女500人アンケートでは、仕事中のノンアルコールビールについて、アリが20.6%、ナシが79.4%という結果が出た。アリ派はノンアルコールビールの存在が当たり前の若い世代に多いと予想される。
となれば、今後はアリ派が増加していくのだろう。ちなみにサントリーはオールフリー専用ミニ自販機を2016年末までに、オフィス・温浴施設・ゴルフ場などに計500台設置することを目指しているという。(文:みゆくらけん)
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