マクラーレンのリザーブドライバー、ストフェル・バンドーンは、シーズン後半にマノーに空席が出た場合、そこでレースができれば来季のフル参戦に向けていい準備ができるだろうと語った。
リオ・ハリアントは、サマーブレーク中に後半戦の資金を調達しなければ、参戦を継続できないものと考えられている。すでにさまざまな後任候補が推測に上っており、最近ではメルセデスのジュニアドライバーでルノーのリザーブを務めるエステバン・オコンが最有力候補なのではないかと考えられている。
一方、マノーは後任候補について検討するなかで、マクラーレンにもコンタクトを取ったとF1iは報じており、バンドーンも候補のひとりとされている。
マノーで今季F1に参戦するかもしれないという話について、バンドーンは「うわさにすぎない」「僕は誰とも話していない」と述べている。
しかし、チャンスがあれば今年マノーに乗りたいかと聞かれ、来季F1に参戦する上でメリットがあるのは間違いないと答えた。
「なんとも言えないね。ポジティブなことなのは間違いないが、ネガティブな要素もある」とバンドーンが述べたとF1iが伝えた。
「僕はレーシングドライバーだから、いつだってレーシングカーに乗っていたい。来年に向けていい準備になるのは間違いないだろう。特別競争力が高いクルマではないかもしれないが、それでもF1という環境の中での仕事の仕方を学べる。コースを学習できるのは大きいね。シーズン終盤には僕がGP2で走ったことがないコースが続くから、とても役立つだろう」
しかし現在Sky F1で解説者を務めるアンソニー・デイビッドソンは、今年マノーに行くというのはバンドーンにとっていいことではないと考えている。
「バンドーンがマノーに行くのは彼にとっては賢い選択ではないと思う」とデイビッドソンはSky Sports F1に対して語った。
「自分が彼の立場だと想像してみよう。すでにバーレーンで1ポイントを挙げた。おそらく来年レギュラードライバーを務めるチーム(マクラーレン)でだ。なのになぜ(パスカル・ウェーレインという優れた)ドライバー相手にあえて戦う必要がある? 彼(ウェーレイン)は今年初めからマノーで走ってきて、マシンのことをよく知っているのだ。そんな状態で、もしいい仕事ができなかったら、マイナスにしかならない」
「どちらか勝つのか分からないけれど、私なら行ったりしないね」
一方、Sky SportsのF1レポーター、テッド・クラビッツは、「彼は乗りたがっている。(ドイツGPの週末に)話したところ、『そうなるなら、やるよ』と彼は言っていた」と語った。
「ストフェルの立場なら、自分を信じ、すぐさまウェーレインを倒せると考えるべきじゃないか」
マクラーレンは、来年フェルナンド・アロンソのチームメイトとして、ジェンソン・バトンとバンドーンのどちらを選ぶかを、9月以降に決定する予定だ。