スパイからの手紙／アリソン、“お目付け役”としてマクラーレンに加入か

事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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MCLAREN：アリソン、マクラーレン入りの噂
ルノーかマクラーレンか
上級エンジニアは引く手あまた

　フェラーリを退職したジェームス・アリソンは、どこへ行くのだろうか。セルジオ・マルキオンネ社長は、彼にガーデニング休暇を要求しなかったようで、パドックの事情通の多くは、アリソンがかつてテクニカルディレクターを務めたルノーに復帰するものと予想している。エンストンには、友人であり元同僚でもあるボブ・ベルが帰ってきていることも、アリソンにとっては心強いところだろう。

　これに対し、マクラーレンが彼に誘いをかけているとの説もある。このところマクラーレンの内部では、いわばピーター・プロドロモウの“お目付け役”として、現実的な感覚を持った上級エンジニアが必要との見方が広まっているからだ。

　レッドブルでエイドリアン・ニューエイの薫陶を受けたプロドロモウは、現在の技術では実現が難しいような、ラジカルすぎるアイデアを好む傾向がある。アリソンのような人物と組ませれば、彼の「才能の空回り」を防げるだろう、ということらしい。

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