レッドブルの代表であるクリスチャン・ホーナーは、ドイツGPでマックス・フェルスタッペンがチームプレイヤーとしての一面を証明できたと語った。
両者ともポールポジションにいたニコ・ロズベルグより前に出る良いスタートを切り、フェルスタッペンはターン1でリカルドの前を奪った。第3スティントでフェルスタッペンはソフトタイヤを、リカルドはスーパーソフトタイヤを選択し、レッドブルは両ドライバーをロズベルグの前に出す戦略を成功させた。
ロズベルグはレース中盤、フェルスタッペンに対しオーバーテイクを試みるが、サイド・バイ・サイドになった際、ブレーキを遅らせ強引に外に追い出したと判定されて5秒ペナルティを課された。最終ピットストップで加算されたペナルティ、そして両ドライバーのチームワークがレッドブルのダブル表彰台と言う結果を生んだ。
ホーナーは「マックスは何の疑いもなくチームプレイヤーだということを証明できたと思う。両ドライバーとも良いスタートを切り、マックスはアウト側を走り、ダニエルは彼が必要最低限走れるスペースを残していた。これは日曜の朝にブリーフィングで伝えたものだ。その後、彼には異なる戦術のもとでレースをしてもらった」
「マックスにはスーパーソフトでロズベルグをカバーさせ、ソフトタイヤを履いたダニエルには違う戦略で走らせた。ロズベルグがペナルティを受けた後は、両ドライバーを前に出すことが目標となった。ダニエルの方が速いタイヤを選択し(フェルスタッペンに)急速に近づいていたので、2人で競い合ってタイムを落とすより、5秒ペナルティを受けたロズベルグの前をとるためにマックスにダニエルを先に行かせるよう指示を出したんだ」
「マックスは迅速かつ効率的に実行した。日曜は両ドライバーを含めたチーム全体の働きで良い結果を残せることができた」
このダブル表彰台により、レッドブルはコンストラクターズ・ランキングでフェラーリの上を行く2位となった。チームメイト同士となった5月のスペインGPから、リカルドは7戦のうち4戦をフェルスタッペンより上の順位でフィニッシュをしている。ドライバー同士の関係性を問われたホーナーは「極めて健全な関係であり、両者ともお互いをリスペクトし合っている」と明かした。
「チームメイトである限りお互いを尊重し合い、両者とも凄まじく速いドライバーである上、同じような目標のもとでクルマを走らせている」
「ダニエルはホッケンハイム、マックスはバルセロナを得意にしている。シーズン通して、それぞれ良いこともあれば悪い事もあるって事だよ」