メルセデスのジュニアドライバーで、ルノーのリザーブドライバーを務めるエステバン・オコンが、マノーのリオ・ハリアントに代わるドライバーとして噂となっている。オコン自身はF1レースデビューに向けて、いつでも準備は整っていると明言。
オコンは2005年GP3でタイトルを獲得し、今季はDTMに参戦。すでにメルセデスW07、ルノーRS16のF1マシンでテストに参加しており、ドイツGPでは今季4回目のフリー走行参加を果たした。
ハリアントが資金不足でマノーのシートを失うと噂されており、夏休み明けのベルギーGPではオコンがデビューするという説もある。さらにオコンは来季ルノーでレギュラードライバーへ昇格することも視野に入れている。
「チャンスがあるなら是非とも、つかみたいね」と、オコンは語る。
「いつでも準備はできている。長い間待ち続けているし、F1も含めて多くのクルマで経験を積んできたからね」
今年の9月で20歳になるオコンは、最終的な目標はF1だと何度も言い続けてきており、ルノーからフリー走行に参加することで自信を深めている。
「F1マシンにもだいぶ慣れてきているし、ミスを犯さず限界まで走ることもできる。最初はブレーキングに苦労したよ。リミットを知るまで少し時間を要したけど、その甲斐あって、いいフィーリングをつかんできた」
「とにかく、いまはベストを尽くしてルノー・チームに貢献したい。もちろん来年のためにもね。やるべきことをやらなければ道は開けないんだ」
今季オコンは、マノーからF1デビューを飾ったパスカル・ウェーレインの後任として、DTMに参戦している。GP3時代にタイトル争いを繰り広げた現GP2ドライバーのルカ・ギオットとは、異なる道を選択した。
ランキングでは下位に沈んでいるものの、元DTM王者のゲイリー・パフェットがチームメイトという体制が、自分に多くをもたらすと信じている。
「いくつかの部分ではDTMとF1は似ているところがある。たとえば高速の部分とかね。ただ低速では、だいぶ異なる。DTMの車両は、とても重いからね。とにかく経験豊富で素晴らしいドライバーたちと、ハイレベルでタフなシリーズを戦っている。DTMでは多くを学ぶことができるんだ」
ハリアントの後任には、ベルギー出身であるストフェル・バンドーンの名前も挙がっている。