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ロータスカップ・ジャパン2016 第3戦ツインリンクもてぎレポート

2016年08月01日 22:41  AUTOSPORT web

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写真
2016/8/1
エルシーアイ株式会社
Press-Information
REF-LPR 14/'16

ロータスカップ・ジャパン2016 第3戦レポート

■予選
「LOTUS Cup Japan」、2016年シーズン第3戦が7⽉31⽇(⽇)、栃⽊県・ツインリンクもてぎで開催された。実質的な開幕戦となった第2戦富⼠から約1カ⽉、シーズン初のもてぎ開催となる第3戦にはクラス1がが7台、クラス2が2台、クラス3が2台と、合計11台のエントリーを集めた。

梅⾬明けとなった関東地⽅。朝のうちは⻘空が広がっていたが、予選開始時間になると⾵とともに雲がでてくる。それでも気温は29℃を超えており、タイヤやクルーに厳しいコンディションとなることが予想された。15分間で⾏われる予選は10時45分にスタート。いちはやくコースに⾶び出した草野誠⼆が、2'11.170の好タイムをマークする。賞典外で参戦する加藤寛規が、最終コーナーで下のクラスのマシンに引っかかりながらも、すかさず2'11.044を叩き出す。すると草野が2'10.946と、11秒を切るベストタイムを刻み、再びトップへ。現在選⼿権リーダーの⻑⾕川憲幸は、2'11.925で3位につける。

「アタックは1ラップの予定だった」と語った加藤はもう1周トライし、2'10.595と草野のタイムを更新。リザルトボードのトップに⽴つと、アタックを終了して早々にピットへと戻る。草野、⻑⾕川はその後もアタックを試みるが、加藤を上回ることができずに予選は終了。加藤がポールポジション、草野が2番グリッドを獲得した。⻑⾕川は2'11.908と、僅かに⾃⾝のタイムを削ったものの3位。4位に荒⽥良浩、5位に⼤澤明仁が⼊っている。

クラス2は、川端聖史を僅か0.667秒凌いだ飯⽥敏雄が⾸位。クラス3は「なるべく早い段階でタイムを記録したかった」と語る秋葉有⼀が、⼤屋彰利を⼤きく上回り予選トップの座を⼿にしている。

クラス1
予選1位(賞典外) #2 加藤寛規
コースの⼀部で⾬がポツポツと振ってきましたね。今⽇は気温も⾼く、全体的にタイムが上がりませんでした。僕に関しては1周しかないアタックラップが引っかかってしまったので、次の周も⾏くことにしました。⾞両的にブレーキやエンジンの温度等、負担が減ると思うので、決勝は曇って欲しいですね。

予選2位 #55 草野誠⼆
上出来の予選でした。もてぎはあまり好きなコースではないんですが、練習を多めにしたことで、コツが分ってきた感じです。昨⽇よりも気温が低かったので、想定していたタイムを出せました。決勝もこのまま優勝したいです。

予選3位 #8 ⻑⾕川憲幸
クリアラップを取るのタイミングを間違えてしまって、⼀番いいところを逃してしまいました。でも、タイムに関してはこれが精⼀杯かな……。もてぎはあまり経験がないので、いまひとつリズムが掴み切れていません。ウエットは練習⾛⾏でも経験できていないので、⾬が降った場合は完⾛第⼀に⾛ります。

予選4位 #15 荒⽥良浩
とにかく安全優先で⾛りました。ロータスでもてぎを⾛るのは初めてなので、改めて難しさを感じました。決勝は頑張ります。

クラス2
予選1位#47 飯⽥敏雄
あまり練習していないコースですが、富⼠よりは怖いところが少ないので、気持ち良く⾛れました。先週初めて、耐久レースで⾛ったのがもてぎ初体験です。今回のレースも初めてのようなものなのですが、楽しかったです。

クラス3
予選1位#16 秋葉有⼀
今⽇は暑いので、1周でタイムを出して戻ろうと思っていました。昨⽇のタイムと⽐較しても、悪くないタイムが記録できたので、そこで⽌めました。もてぎはあまり得意なコースではないんですが、ジョイ耐や草レースでも⾛っています。⾬が降ると僕のクルマは屋根がないので、なんとか持って欲しいですね(笑)。



■決勝
第3戦決勝レースは、ツインリンクもてぎ10周で争われる。予選後、⼀時降⾬に⾒舞われたものの、決勝がスタートする15時45分の時点で快晴。ドライコンディションのなか、フォーメーションラップを経てシグナルがブラックアウト、11台が⼀⻫にスタートした。

ポールの加藤寛規がホールショットを決めて、1コーナーを⾸位でクリア。前戦でスタートを失敗した草野誠⼆は、⻑⾕川憲幸を抑えて2位をキープする。ところが、3コーナーの⽴ち上がりで草野が失速、隙をついた⻑⾕川が2位に浮上する。草野は同じラップの90度コーナーで2位を奪い返すが、すぐに⻑⾕川に再逆転を許してしまう。その後⽅では、3番グリッドからスタートした荒⽥良浩を、⼤澤明仁がS字コーナーで抜き去り、4位にポジションを上げた。⾸位の加藤が2位以下との差をコントロールする⼀⽅、⻑⾕川と草野は熾烈な2位争いを展開。

⼀時は差を広げたかに⾒えた⻑⾕川の背後に、ペースを上げた草野が迫ってくる。そして、4周⽬の90度コーナーでアウト側から草野が⻑⾕川をパスし、そのまま⼀気に突き放しにかかる。

レース後半、加藤はタイヤを労りペースダウン。それでも2位の草野に2.982秒の⼤差をつけてフィニッシュ。加藤が賞典外となるため、草野が嬉しいシーズン初勝利を飾った。⻑⾕川は2位に終わったが、ポイントリーダーの座はしっかりと守ってみせた。3位に⼤澤が⼊り、こちらも嬉しい今季初表彰台を⼿にしている。以下、4位に荒⽥、5位に滑川真央、6位に中裕司のオーダーでレースを終えた。

クラス2はレース中盤まで飯⽥敏雄と川端聖史がテールトゥノーズでの⾸位争いを繰り広げる。⼀時は川端がトップに⽴つが、6周⽬に飯⽥がクラストップの座を獲り返し、シーズン初勝利。クラス3は「なんとか同⼀周回でフィニッシュしたかった」と振り返った秋葉有⼀が、⼤屋彰利に⼤差をつけて2連勝を⼿にした。







総評 賞典外 #2 加藤寛規
今⽇は⼼配された⾬もなく、ドライの安定したコンディションでレースできて良かったです。かなり路⾯温度も⾼くて、タイヤのタレやエンジンの熱に苦しめられましたね。ブレーキも特に後半つらかったと思います。そのため、攻めまくった勝負したレースというより、マシンを労りながら、我慢のレースになったと思います。

クラス1
優勝 #55 草野誠⼆
勝てて本当に嬉しいです。加藤選⼿には離されたんですが、先頭でフィニッシュできて良かったです。⻑⾕川選⼿がミスして加速が鈍った時、「ここで突かないと、チャンスはない」と思って仕掛けました。このサーキットは抜くところがないので、ちょっと無理をしてでも⾏きました。

2位 #8 ⻑⾕川憲幸
スタートで上⼿くいって草野選⼿の前に出たんですが、肝⼼な速さが⾜りませんでしたね。抜かれるのは時間の問題でした。もてぎに関しては、練習の絶対量が⾜りていないと実感しました。それでも、今シーズンの⽬標は完⾛を続けることなので、無事にフィニッシュできたことには満⾜しています。次も無事にレースを終えて、着実にポイントを積み上げたいです。

3位 #35 ⼤澤明仁
スタートが上⼿く⾏って、1 周⽬のS 字で3 位に上がることができました。その後、前のふたりを追って⾏きたかったんですが、ちょっと焦ってしまって逆に離れてしまいました。この暑さもあってか、ブレーキのコントロールが難しかったです。次もまたもてぎですし、しっかり練習して、前に付いていきたいです。

クラス2
1位 #47 飯⽥敏雄
とても楽しかったですね。開幕戦は⾬でキャンセル、第2 戦はエンジンの調⼦が悪くて、やっとレースらしいレースができました。でも、やっぱりまだまだ練習が必要だと実感しましたね。

クラス3
1位 #16 秋葉有⼀
周回遅れにならないように頑張りました。最後はタイヤも厳しくて、ミスもしてしまったんですけれど、なんとか凌ぎ切れた感じですね。このコースでしっかり⾛るには、もう少し練習が必要だと思いました。