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もてぎラウンド前に予習。WTCC気になるポイント4/レースは観て楽しいの?

2016年08月01日 18:11  AUTOSPORT web

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ツインリンクもてぎは「WTCC向き」だと二朗さん。その理由を聞いた
そんな強者ぞろいのWTCCは、今年でWTCC開催は2年目。これまでは岡山、鈴鹿と開催されてきたが、じつはWTCCのプロモーターとしては、もてぎはWTCCを開催するのにピッタリのコースなのだ。ブレーキングでバトルに持ち込まれるため、ギリギリの戦いが展開されるWTCCには絶好のコース。実際、昨年のレースではバトルが多発。ファンを喜ばせた。



「たしかにもてぎはWTCC向きだと思う。90度コーナーやV字なんかの飛び込みも見ものだよね。90度なんかは、イン側でもアウト側でも楽しいのは間違いないよ」と二朗さん。

「岡山はかなりタイトでWTCC向きだったのかもしれない。鈴鹿に関しては、ちょっとこのシリーズのおもしろみが引き出せていなかったような印象があったかな。その点では、もてぎはサーキット前半と後半でキャラクターも違うし、おもしろいよ」


 また、今年のレースで二朗さんも大注目なのが、今年からWTCCに導入された『MAC3(マニュファクチャラー・アゲンスト・ザ・クロック)』だ。自転車のツール・ド・フランスのタイムトライアルを参考にしたもので、予選後各マニュファクチャラーから3台が選抜され、一斉にスタート。2周の合計タイムを競うというもの。勝利するとマニュファクチャラーポイントが得られる。



「3台同時にスタートを切る必要があるから、独特の戦法があるみたいだよね。速いドライバーが前を走って後続の2台を従えて走るのがベターなのかな? ただ、後続の2台が先頭のクルマについていけなかったら……という問題もあるし、難しいよね~。スーパーGTでもやればいいのにと思うくらいおもしろいよ」



 二朗さんが「テレビ番組を意識している」というWTCCだが、じつは現地でも思いきりエンジョイできるレースだ。先述のとおり、WTCCは参戦するチーム、ドライバーみんなが“エンターテインメント”を意識している。ピット裏では気軽にサインに応えてくれるのはもちろんだし、昨年は来場者が無料でグリッドに入れて、参戦ドライバー全員とハイタッチできる権利など、F1や他の世界選手権では“あり得ない”サービスぶりも見られた。



「今のWTCCはエンターテイメント性をすごく重視した運営をしているよね。それも、中途半端にせずいろいろな施策を次々取り入れていく。すごいと思うよ」と二朗さんも太鼓判だ。今年のWTCCもてぎは、絶対に現地で観戦することを編集部もオススメする。