DIJON Racing GT-R =========================================================
2016 SUPER GT 第4戦 スポーツランドSUGO レースレポート
日程:予選/7月23日(土),決勝/7月24日(日)
開催地:スポーツランドSUGO(宮城県村田町)/3.704km
観客動員:予選日/8,900人 ,決勝日/29,500人
ドライバー:Takamori博士、青木孝行
結果:予選:GT300クラス13位(Q1:14位 / Q2:13位)
決勝:GT300クラス17位
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本来であれば今大会前にシリーズ第3戦オートポリス大会が予定されていたが、熊本地震の影響で中止となり、ゴールデンウィークに行なわれた第2戦富士大会から実に約2か月半ぶりのシリーズ戦開催となった。毎年、沢山のお客様が御来場されるSUPER GT第4戦『SUGO GT 300km RACE』だが、久々のSUPER GT開催となり、予選:7月23日(土)、決勝:7月24日(日)の2日間で38,000人以上の観客動員となった。
今回の舞台となるスポーツランドSUGO(宮城県村田町)は地形を生かしたアップダウンの大きいレイアウトが特徴となり、短いコース距離、狭いコース幅も相まって毎年激しいバトルが展開される。DIJON Racingは前回の富士大会で第3ドライバーを務めた青木孝行を引き続き起用し、Takamori博士と青木孝行のコンビでSUPER GT第4戦『SUGO GT 300km RACE』に挑んだ。
■7月23日(土) 公式練習
朝から多くのファンが訪れたスポーツランドSUGO。曇り空の下、9時15分から行われた公式練習では青木がまずステアリングを握り、マシンの持ち込みセットアップを確認。すぐにTakamori博士へ交代し、連続ラップを行う。DIJON Racing GT-Rはトラブルに見舞われることなく、予選に向けてマシンセットアッププログラムを順調に進めていった。
セッションも終盤に入り、間も無くGT300クラスの占有走行時間が目前に迫った頃、SPコーナーでGT300車両がクラッシュして赤旗中断となる。残り時間7分で公式練習が再開されるが、DIJON Racingは予選に向けてのプログラムをほぼ終了させていたこともあり、このセッションの走行を終了させた。
このセッションの結果はGT300クラス20位。しかしライバル勢とのギャップは大きくはなく、午後より行われる予選は非常に激しいアタック合戦が繰り広げられると予想される結果であった。
■7月23日(土) 予選Q1
14時30分より15分間に渡って行われた予選Q1は青木孝行が担当した。セッションが開始され、ライバル勢の多くは序盤からアタックラップに入っていったが、DIJON Racng GT-R#48はピットで5分間待機することを選んだ。
14時35分、いよいよ青木がコースイン。ウォームアップを入念に行い、タイムアタックに入る。計測3周目、青木は1分20秒589の13番手タイムをマークする。しかし、ライバル勢もタイムアップを果たし、青木が戻ってくる一周毎のわずかな時間差で激しく順位が入れ替わる。周回を重ねるごとにタイムアップを果たていく青木は計測5周目に1分19秒280までタイムを短縮するも燃料警告灯が点灯したため、アタック継続を断念してピットへ。
結果、辛くも青木のマークした1分19秒280がQ1突破ボーダーラインとなり、DIJON Racingは2014年第7戦以来の予選Q1セッション通過となった。
■7月23日(土) 予選Q2
15時27分より行われた予選Q2セッションはTakamori博士が担当した。Takamori博士は入念なウォームアップを経て、タイムアタックに突入。1分20秒469をマークし、GT300クラス6位につける。引き続き、アタックを継続し、翌周には1分20秒039とタイムを縮め、ライバル勢のタイムアップがあるため順位は落としたものの、この時点で10位につける。さらにアタックを続け、19秒台突入も間違いないとみられていたが、アタック中に他車に引っかかり、タイムロスしてしまう。タイヤのグリップが発揮できるタイミングを失ったTakamori博士は念のためアタックを続行するも、タイムアップは果たせず、GT300クラス13位で予選Q2を終えることとなってしまった。
■7月24日(日) フリー走行
朝から霧雨が降り注ぎ、路面はハーフウエット状態。9時より行われたフリー走行ではセッション開始前にウエット宣言が出されるコンディションとなった。路面はウエットタイヤか、それともスリックタイヤかと判断に迷う状況であったが、DIJON Racingはウエットタイヤを選択することに。
Takamori博士のドライブで、決勝レースに向けた準備を進めていくこととした。セッション開始わずか2分で、GT500車両が最終コーナーでコースオフし、赤旗が提示され、セッションは一時中断となる。雨量は徐々に増して、セッション再開時にはほぼ全車がウエットタイヤを装着するまでに路面コンディションは悪化していた。
Takamori博士は余力を十分に保たせた状態ながら、計測3周目に1分37秒001をマークし、この時点でGT300クラス3番手タイムをマーク。中盤を過ぎ、Takamori博士から今度は青木がドライブ。青木も1分29秒596とこの時点で4番手タイムをマーク。フリー走行はGT300クラス7位で好調さをアピール。午後からの決勝レースに向けて順調な仕上がりを見せた。
■7月24日(日) 決勝
午前中に降っていた雨も上がり、コースコンディションは回復していた。決勝レースがスタートする頃、上空はまだ曇っていたが、決勝中の降雨の心配は無さそうである。スタートドライバーはTakamori博士が務めた。警察車両によるパレードラン、そしてフォーメーションラップを経て、14時06分にSUGO GT 300km RACEのスタートが切られた。
オープニングラップの混戦の中、レインボーコーナーを通過する頃、Takamori博士の無線『他車にぶつけられ押し出された!』が入る。大きく外側にコースをはみ出すDIJON Racing GT-R。幸いにも大きなダメージは無く、17位まで順位は落としたものの、巻返しを図るべく、Takamori博士は周回を続ける。
作戦として、Takamori博士は予選Q1セッションで使用したタイヤをスタートタイヤとして使うため、ショートスティントを予定しており、予定周回数を終えたため、無線でピットインを指示し、メカニックがピットインの準備を整え終え、あとはピットインを待つというタイミングだったのだが、、、GT300車両が最終コーナーでクラッシュし、セーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
今シーズンより、SC導入中はピットインができなくなったことにより、Takamori博士はピットインせず、SC先導の隊列に加わり、周回を重ねることとなった。SCが解除となるとピット両隣のGT500クラスの車両が続けざまピットインを行ったため、Takamori博士は限界に達したタイヤで予定よりも多く周回することを強いられてしまった。
そのような状況下でありながら、Takamori博士はセクタ2で自己ベストを更新する力強い走りを見せ、順位も11位まで浮上。31周の走行を終え、青木にステアリングを託した。21位でコースに復帰していった青木。好ペースで周回を重ね、徐々にギャップを縮めていった。終盤、30号車プリウスの攻略に成功した青木。17位に浮上し、チェッカーまであと数周という時点でGT300車両が最終コーナーで大クラッシュ。このクラッシュによりレースは赤旗中断となる。
結局、レースは決勝予定周回を7周残すが、レース再開は無く、そのままレース終了となった。DIJON Racing GT-R#48はGT300クラス17位で今回のSUGO GT 300km RACEを終えることとなった。
今回のレースではドライバーズポイントの連続獲得は果たすことはできませんでしたが、荒れたレース展開の中でレース終了まで確実に走りきり、チームポイントを確実に重ねることができました。次戦富士大会ではエースドライバーTakamori博士に変わり、今季ブランパン耐久シリーズ参戦の高星明誠を起用し、菅生大会第2ドライバーを務めた青木とのコンビで挑むこととなります。
8月6~7日に富士スピードウェイで行なわれるSUPER GT 第5戦は、国内外で実績のある若手ドライバーと、SUPER GT百戦錬磨のベテランドライバーという、DIJON Racingの従来とは異なるラインナップで挑みます。引き続き皆様のご声援を賜りますよう、宜しくお願い致します。