2016年F1ドイツGP決勝で、ハースF1のロマン・グロージャンは13位、エステバン・グティエレスは11位だった。
■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 決勝=13位
それほど悪くはなかった。ペースも良かったと思うしね。ただ、第2スティントでルノー(ケビン・マグヌッセン)の後方を走っている間に、ブレーキがひどいオーバーヒートを起こして、2、3周の間はほとんどブレーキが効かない状態だった。あれで守勢に立たされたのは確かだ。僕はなかなか彼を抜くことができず、結果としてポイント圏内に入るチャンスを失った。
ブレーキがオーバーヒートした理由を突き止める必要はあるものの、全体としてレース中のクルマの挙動は良かった。昨日の午後よりも今日のほうが、僕としてはハッピーだったよ。
総じて言えば、シーズンの前半はすばらしい戦いができたと思う。また以前のような調子を取り戻して、コンスタントにトップ10に入れるようになりたい。まだ能力を引き出しきれていない部分もあるけど、このクルマにポテンシャルがあるのは間違いない。あとはそれをうまくまとめるだけなんだ。
エステバン・グティエレス 決勝=11位
スタートがあまり良くなかった。ホイールスピンをさせすぎて、何台かに抜かれてしまったんだ。ソフトタイヤでスタートするというアグレッシブな戦略を選んだのは僕だけで、最初のスティントで苦戦することは予想していた。
それでも序盤は何とか頑張りとおして、第2スティントから反撃を始めた。できるだけ順位を取り戻すために、しかも同時に燃料もセーブしながら、最後までずっとプッシュし続けたよ。この最終的な順位には満足していない。目標としていたポイント圏内には届かなかったからね。
これで夏休みに入れるというのは、5回の週末の間に4レースを戦ってきたチームにとって良いことだ。バッテリーを再充電して、元気を取り戻して仕事に復帰し、スパではポイントを目指して戦いたい。
(ダニエル・リカルドが、グティエレスはブルーフラッグに素早く反応しないと、不満を訴えていると聞いて)彼と話してみるよ。驚いたね。
彼が後ろにいるのは見えた。でも距離がかなり離れていた。僕は新品タイヤを履いて、最終スティントをスタートしたところだった。確かに僕のタイヤは冷えていたけど、ダニエルはそれほど接近していなかった。
彼は僕になかなか近づけずにいた。彼が近づいた時点で、僕は大幅に減速して彼を前に出したんだ。僕はそのために2秒近くロスした。
僕はやれるだけのことをやった。ブロックしようなんて思ってない。彼が不満に思っているんなら、彼と話してみる。問題を解決するためにね。
(すでにこの件についてはドライバーズミーティングで議論しているというリカルドの発言に対して)ルイス(・ハミルトン)とは(ハンガリーGPでのブルーフラッグについて)話をしたけどね。でもそれ以外は……。ルイスとは完全に問題を解決した。僕の説明に満足してくれた。彼の方も(失礼な態度をとったことについて)謝ってくれた。
でも今日、僕はペナルティを受けていない。悪いことはしていないってことだ。
リカルドはグティエレスに改善を求める
走行中、無線で不満を訴えていたリカルドは、レース後に、次のように語った。
「コース外では彼とは何の問題もない。実際いいヤツだからね。でもコース上では、この数戦、ブルーフラッグ(への彼の反応)に関して不満を持っているドライバーが何人かいる。ドライバーズミーティングでもその件は話し合った」
「僕もかつては同じ立場にいたから、ラインを外れてリーダーたちを前に出さなければならないのがどんなにいやか、よく理解している。でも彼は他のドライバーほどきちんと対処していないようだ。それには不満が出ている」
「彼にはすでに話している。彼はブルーフラッグへの対処に関して不満が出ていることを知っているんだ。今日、僕は彼の後ろで、他のクルマを周回遅れにする時よりも大量に時間をロスした」