「ヴァイオレットブック」は2014年春に創刊。「ルラ」では「girl of my dreams(夢の中の少女)」をキーワードにガーリーでモードなスタイルを提案してきたが、時を経てリース・クラーク自身のスタンスが変わり「女性が前進していけるような"等身大"の雑誌を作りたい」と考えたことから立ち上げを決めたという。「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」のデザインディレクターを務めていたルエラ・バートリー(Luella Bartley)がデピュティエディターとして携わっているほか、ファッション媒体で活動するジャーナリストをはじめ、ゾーイ・カザン(Zoe Kazan)やキーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)といった女優もコントリビューターとして参加。カバーモデルは創刊以来5号にわたりアレクサ・チャン(Alexa Chung)やケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)ら人気のあるアイコニックな女性たちが飾り、20代後半から30代を中心に支持を集めている。
日本版では、本国のコンテンツを掲載するほかオリジナルコンテンツを用意し、リース・クラークも編集に携わる。発行は4月と10月の年2回を計画。20代向けの雑誌を数多く手がけているカエルムの戸川貴詞社長は「年齢層を上げてファッショナブルなカルチャーを掘り下げる雑誌をやってみたかった。リースさんの世界観はオリジナリティがあって、日本でもファンが多い。ターゲットメディア化してる今だからこそ、世界観やコミュニティの強さがブランディングにつながる。日本にも必ずマッチする世界観があると思うので、どれだけ多くの方に共感してもらえるかを徹底していきたい」と自信を覗かせる。リース・クラークも「女性のニーズや好奇心は一緒。日本人は知的な人が多いので、雑誌を読んで理解してもらえたら嬉しい」と日本での展開に期待を示している。
雑誌に先駆けて、今年12月にデジタル版を本国イギリスと同時に開設。動画などWEBならではのコンテンツを展開していくという。
■「Violet Book」公式サイト