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雑誌「ルラ」元編集長による新雑誌「ヴァイオレットブック」が上陸

2016年08月01日 06:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「Violet Book」最新号のISSUE FIVE(表紙はサラ・シルバーマン)
ロンドン発のファッション誌「ルラ(Lula)」の元編集長リース・クラーク(Leith Clark)が立ち上げたファッション&カルチャー雑誌「ヴァイオレットブック(Violet Book)」が上陸する。「ナイロン ジャパン(NYLON JAPAN)」や「メリー(MERY)」などの雑誌を発行するカエルムが日本版を2017年4月に出版する予定。

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 「ヴァイオレットブック」は2014年春に創刊。「ルラ」では「girl of my dreams(夢の中の少女)」をキーワードにガーリーでモードなスタイルを提案してきたが、時を経てリース・クラーク自身のスタンスが変わり「女性が前進していけるような"等身大"の雑誌を作りたい」と考えたことから立ち上げを決めたという。「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」のデザインディレクターを務めていたルエラ・バートリー(Luella Bartley)がデピュティエディターとして携わっているほか、ファッション媒体で活動するジャーナリストをはじめ、ゾーイ・カザン(Zoe Kazan)やキーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)といった女優もコントリビューターとして参加。カバーモデルは創刊以来5号にわたりアレクサ・チャン(Alexa Chung)やケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)ら人気のあるアイコニックな女性たちが飾り、20代後半から30代を中心に支持を集めている。
 日本版では、本国のコンテンツを掲載するほかオリジナルコンテンツを用意し、リース・クラークも編集に携わる。発行は4月と10月の年2回を計画。20代向けの雑誌を数多く手がけているカエルムの戸川貴詞社長は「年齢層を上げてファッショナブルなカルチャーを掘り下げる雑誌をやってみたかった。リースさんの世界観はオリジナリティがあって、日本でもファンが多い。ターゲットメディア化してる今だからこそ、世界観やコミュニティの強さがブランディングにつながる。日本にも必ずマッチする世界観があると思うので、どれだけ多くの方に共感してもらえるかを徹底していきたい」と自信を覗かせる。リース・クラークも「女性のニーズや好奇心は一緒。日本人は知的な人が多いので、雑誌を読んで理解してもらえたら嬉しい」と日本での展開に期待を示している。
 雑誌に先駆けて、今年12月にデジタル版を本国イギリスと同時に開設。動画などWEBならではのコンテンツを展開していくという。
■「Violet Book」公式サイト