世界ラリー選手権(WRC)第8戦フィンランドは30日、SS13~20が行われ、前日首位につけたクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)がポジションをキープ。総合2番手のヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)に対して、41秒のギャップを築いてる。
ミークはこの日行われた8SS中4SSで、トップタイムをマークする快走。今季2勝目へ磐石とも言えるリードで、最終日の4SSへ挑む。
「昨日はキャリアのなかで最高な1日だと思っていたけれど、間違いだったよ」とミーク。
「今日はヤリ-マティ・ラトバラが激しくプッシュしてくると思っていた。だから、いつもより1時間早く起きて、オウニンポウヤのレッキ映像を見て本番に備えたんだ」
「優勝にもっとも近いポジションで最終日を迎えることができる。明日も集中してリードを守り、この2日間でやってきた仕事を再現したい」
総合2番手のラトバラは、SS13でミークに対し13.4秒の遅れをとったものの、ポジションをキープ。総合3番手以下にも1分以上のギャップをつけている。
総合3番手にはクレイグ・ブリーン(シトロエンDS3 WRC)がつけているが、11.5秒後方には午後の走行でソフトタイヤを選び追い上げてきたオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)がつけているほか、ヒュンダイ勢のティエリー・ヌービルやヘイデン・パッドンも僅差で続いている。
また、この日はエリック・カミリ(フォード・フィエスタRS WRC)とロレンツォ・ベルテリ(フォード・フィエスタRS WRC)がそれぞれ、SS14と13でクラッシュ。“グラベルグランプリ”とも呼ばれるラリー・フィンランドの洗礼を受けた。
WRC2に参戦している新井大輝(フォード・フィエスタR5)と勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は、新井がクラス順位を3つ上げ、クラス12番手(総合22番手)、勝田はポジションをひとつあげたクラス15番手(総合31番手)となっている。
現地31日にはSS21~24の4SSが行われる。