決勝レースを前に恒例の鈴鹿8耐前夜祭が開催。昼間までの真剣勝負とは打って変わり、鈴鹿サーキットはお祭りムードに包まれた。
まずオープニングは鈴鹿市商工会議所青年部が開催しているバイクであいたいパレード。今年は800台のバイクが参加。夕暮れの鈴鹿サーキットをパレードし、チーム関係者やファンに出迎えられていた。
その後、今回参戦している注目ライダーたちがグランドスタンド前に登場しトークショーを開催。MuSASHi RT ハルク・プロから参戦している元MotoGP王者のニッキー・ヘイデンは「本当に久しぶりです。またこうしてファンのみんなに会うことができて光栄だよ」と今週末のレースを自身も楽しんでいる様子だった。
今日はヘイデンの誕生日ということで、集まったファンから「ハッピーバースデー、ニッキー!」と祝福のメッセージが贈られると、「本当にありがとう! 最高のチーム、最高の場所、そして最高のファンに囲まれて今日を過ごせるなんて本当に幸せだよ」と喜んでいた。
また今年は新型Ninja ZX-10Rで臨むカワサキのTeam GREENも登場。今年は鈴鹿8耐で優勝経験のあるレオン・ハスラムがチームに加わっているが、決勝については「とにかくチームワークが重要。安定した走りに徹することができるかだと思う。とにかく明日は全力で戦ってカワサキとともに表彰台、優勝を掴みたいね」と意気込みを語っていた。
そして、今年の前夜祭のメインイベントでもある夜のデモランにはNinja H2Rが登場。ベースカラーの黒いマシンには藤原克昭、そして白色のトリックスター仕様のマシンには同チームの鶴田竜二監督が乗り、暗闇の鈴鹿サーキットを疾走。わずか8秒で時速300kmまで達すると噂のモンスターバイクのパフォーマンスを発揮。最後は2台が並んでチェッカーを受けると、これも鈴鹿8耐の風物詩である花火が打ち上げられた。
前夜祭の後半は、こちらも鈴鹿8耐ならではのナイトピットウォーク。毎年恒例のイベントだ。各チームとも様々な工夫を凝らしピット前を盛り上げていた。
中にはアイドルグループのプチライブが行れたり、ナイトピットウォーク限定のコスチュームでレースクイーンも登場するなど、例年にない盛り上がりをみせていた。その一方で、決勝に向けてピット作業の練習を行うチームもいるなど、華やかさの中にも本番に向けた緊張感が漂い始めていた。
いよいよ、明日は決勝レース。11時30分にスタートし、19時30分にゴールを迎える。毎年様々なドラマが生まれるが、今年はどんな展開が待ち受けているのか、その瞬間が刻一刻と迫っている。