トップへ

ロズベルグがフリー走行を完全制覇、グロージャンはギヤボックス交換で降格へ

2016年07月30日 20:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

フリー走行からトップを譲らないロズベルグ。予選、決勝でも好調な走りを持続できるか
2016年F1第12戦ドイツGPは、7月30日にフリー走行3回目が行われた。気温24度、路面温度38、湿度59%。天候は晴れ。予選前の最終セッションでも、やはりニコ・ロズベルグが好調をアピールした。僅差で僚友のルイス・ハミルトンを上回り、見事にフリー走行すべてでトップタイムをマーク。3位、4位にはメルセデス勢と同じ1分15秒台を記録したレッドブルのダニエル・リカルド、フェラーリのキミ・ライコネンが入った。なお昨日のフリー走行2回目で、目に異物が入ったため検査を行っていたマクラーレンのジェンソン・バトンは、無事に復帰している。 

 序盤からスーパーソフトタイヤのマノー2台をのぞき、ロズベルグ、リカルド、ライコネン、フェルナンド・アロンソ、バトンらがミディアムタイヤでコースイン。すぐにピットへと戻り、セッションが進行していく。

 10分が経過したころに、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがソフトタイヤでトップタイムを記録すると、ソフト&スーパーソフトを履くドライバーが次々とタイムを更新。まずウイリアムズのバルテリ・ボッタスがスーパーソフトでトップタイムを塗り替えると、チームメイトのフェリペ・マッサが2番手に立つ。

 続いてソフトのセルジオ・ペレス、アロンソも上位につけるが、セバスチャン・ベッテル、ロズベルグ、ハミルトンがタイムを塗り替え、序盤はスーパーソフトのハミルトンが首位、ロズベルグ、ベッテル、ボッタス、マッサ、ソフトのフェルスタッペン、ペレス、アロンソ、ニコ・ヒュルケンベルグ、カルロス・サインツJr.というトップ10となる。

 残り40分時点で、まだライコネン、バトン、リカルドはタイム計測せず。コース上ではハースのロマン・グロージャンがターン4で単独スピンしてコースアウトを喫するも無事に復帰。しかし、ギヤボックスにトラブルを抱えたようで、スローダウンしながらピットへと戻る。結局グロージャンは走行再開を果たせず、ギヤボックス交換で5グリッド降格のペナルティを受けることになった。

 その後すぐにハミルトンが1分15秒795で自身のタイムを更新すると、スーパーソフトでライコネンが4番手、フェルスタッペンが3番手に浮上。後方ではルノーのケビン・マグヌッセン、ジョリオン・パーマーが8番手、9番手タイムを記録。バトンはソフトタイヤでタイム計測を開始するも19番手。リカルドがソフトで8番手に。そして、ロズベルグがハミルトンのタイムを0.057秒上回る1分15秒738をマーク。一方ハミルトンはターン1でわずかにアウトにはらみ、計測できず。メルセデス2台はフリー走行3回すべて同じ序列となった。

 なお最後にライコネン3位、アロンソ9位、リカルド3位と自己ベストを更新して、順位を上げることに成功。ベッテル5位、フェルスタッペン6位、ボッタス7位、マッサ8位、ヒュルケンベルグ10位で終了。中盤まで好位置につけていたルノー2台はマグヌッセン15位、パーマー16位と定位置へ。バトンはマシンの不調を訴えるなど消化不良の19位となった。

 予選は、このあと7月30日の日本時間21時(現地14時)から開始される。