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ルノーが来季ドライバーにペレスを指名、Fインディアやウイリアムズと争奪戦へ

2016年07月30日 16:01  AUTOSPORT web

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来季のペレスはルノーに移籍か
ルノーは2017年のドライバーとして、現在フォース・インディアF1チームに所属しているセルジオ・ペレスと、夏休み期間中に契約を交わしたいと考えている。 

 ドイツGPを目前に控えた木曜日(7月28日)、ペレスは今シーズンを最後にフォース・インディアを離脱する可能性があると発言した。しかし、チーム代表のビジェイ・マリヤは、シルバーストンでのレース期間中に、数週間前にペレスとの2017年の契約を完了したと発表。ペレスの将来には自身をサポートするスポンサーらの意向が反映されるため、マリヤの発言に不満を抱いていると考えられる。26歳のペレスが将来チャンピオン獲得を目指すのであれば、次のステップへと進むためにはマニュファクチャラーの力が不可欠というのがスポンサーの見解だ。

 今季フルワークスとしてF1に復帰するため、ルノーは長い時間をかけてロータスを買収した。参戦計画が長期に渡るものであることは明白だ。これまでの11戦で獲得したのは6ポイントと苦戦が続いているものの、サーキット内外で改善が続けられている。ペレスはフォース・インディアにできるかぎりの貢献をしてきたが、チャンピオン獲得のチャンスは得ることができていない。自身の悲願達成のためには、ルノーが最適なチームだと考えている。

 ルノーは数年以内のタイトル獲得を目標に掲げている。F1における自動車メーカーの存在を鑑みると、メルセデス、フェラーリ、そして独立系ではあるがレッドブルとの戦いに多くを注ぎ込むことになるだろう。ルノーには十分な予算があるとはいえ、タイトル獲得のために、ペレスが持ち込む金銭的なサポートは喜ばしいものだ。

 ペレスがナンバーワンとして契約すれば、ルノーは現在リザーブのエステバン・オコンにシートを与えることもできる。メルセデスの育成ドライバーであるオコンはルノー内部で高い評価を受けており、チームは2017年のシート獲得をバックアップしている。だが、現レギュラーのケビン・マグヌッセンまたはジョリオン・パーマーとのコンビでは、来シーズンさらなる前進を遂げるには力不足との懸念があった。

 オコンについては、マノーのリオ・ハリアントが資金不足のためシートを喪失するという噂があり、その後任にオコンがマノーに加入して残り9戦を戦うことになれば、ずいぶんと懸念は解消される。

 ともあれ、ルノーは夏の間にペレスとの契約を完了させたい意向で、ペレスにとっても第一候補のようだ。また、ウイリアムズもペレスの後援者と話し合いを持ったと言われている。ルノーはウイリアムズと、さらにはフォース・インディアとペレス争奪戦を演じることになりそうだ。