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好調ロズベルグが初日トップタイム、8位バトンは「目の検査」で病院へ

2016年07月30日 00:31  AUTOSPORT web

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ロズベルグが再びトップタイム。初日から好調なスタートを切った
2016年F1第12戦ドイツGPは、7月29日にフリー走行2回目が行われた。気温25度、路面温度42度、湿度55%と、1回目から少し暖かくなった午後14時スタートのセッションは、午前中に続いてメルセデスのニコ・ロズベルグが制した。2位ルイス・ハミルトンとの差は、またもコンマ3秒。2014年に続く母国グランプリ2連覇へ向けて、ロズベルグが勢いを保っている。 

 まずはマノー、ハース、そしてフェラーリの2台がソフトタイヤを履いて先陣を切ってコースイン。フォース・インディア、ルノー、マクラーレン勢も続く。序盤タイムシートのトップにつけたのは、ニコ・ヒュルケンベルグで、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、ジェンソン・バトン、フェルナンド・アロンソがという序列。

 開始10分後、ハミルトンがコースイン。ガレージから出る際に、ハミルトンのマシンを避けたカメラマンが倒れる場面もあったが事なきを得る。そのハミルトンは、最終コーナーでリヤを滑らせながらもロズベルグにコンマ4秒差をつけてトップタイムを記録。各車ソフトタイヤでのタイム計測を終えると、すべてのクルマがピットへ戻る。20分が経過した時点でのトップ10は、ハミルトン、ロズベルグ、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペン、ヒュルケンベルグを挟んで、ベッテル、ライコネン、バトン、ダニール・クビアト、バルテリ・ボッタス。

 スーパーソフトタイヤでのアタックが開始されると、まずはヒュルケンベルグが1分16秒781でターゲットタイムをマーク。直後にライコネン、リカルドが更新するも、そのリカルドが出した1分16秒490を大きく上回ったのがロズベルグで、タイムは1分15秒614。ハミルトンは、またしてもコンマ3秒届かず2番手。僚友リカルドをわずかに上回ったフェルスタッペンが3番手となった。

 そして、50分を残したところで、スーパーソフトを履くベッテルがコースイン。1分16秒208とメルセデス勢には届かなかったものの、レッドブル2台を抑えて3番手につけた。ハンガリーでのフェラーリはベッテルがリカルド、ライコネンがフェルスタッペンの後塵を拝し、コンストラクターズ選手権でもレッドブルに1点差と迫られているだけに、予選へ向けて着実に仕上げたいところだ。

 スーパーソフトでのアタックが終わると、各車ロングランを開始。ハミルトンはスーパーソフトで1分19~20秒台、ライコネンは1分20秒台で走行し、レッドブルはメルセデスと遜色ないタイムを刻む。その後ソフトへと履き替えるが、やはりロズベルグは1分19秒台のタイムを出すなど好調。リカルドも19秒台に入れていたが、フェラーリはやや遅れ気味となる。

 マクラーレン・ホンダはアロンソがスーパーソフトで1分21秒台。21周と周回を重ねられないまま、10位に終わる。また序盤にシートの熱さを訴えていたバトンは8位で終えたが、途中で目の検査のために病院へ向かい、わずか16周に留まった。

 フォース・インディアはヒュルケンベルグが43周、ペレスが44周と距離を重ね、それぞれ7位、9位。11番手、12番手にカルロス・サインツJr.とダニール・クビアトのトロロッソ2台が続いた。2回目からセッションに参加したルノーのジョリオン・パーマーは最多タイとなる47周を消化して17位。ハースのエステバン・グティエレスは16位となっている。

 フリー走行3回目は、7月30日(土)日本時間18時(現地時間11時)に開始される。