2016スーパーGT第4戦SUGO UPGARAGE BANDOH 86 2016年7月29日
山田真之亮 PRESS RELEASE
ルーキー山田真之亮が SUPER GT で受けた洗礼と試練、
得意なSUGOでクラッシュ、悔しいリタイヤに終わる。
7月23日~24日、宮城県、スポーツランドSUGOにてSUPER GT第4戦、「2016 AUTOBACS SUPER GT SUGO GT 300km RACE」が開催されました。TEAM UP GARAGE with BANDOHから参戦する山田真之亮は、このレースに大きな期待と自信を持って臨みました。
第3戦のオートポリス大会がキャンセルされ、そのインターバルの6月18日~19日にスポーツランドSUGOにて開催されたSUPER GT合同テストに参加した山田真之亮は、ルーキーでありながら最終日、GT300クラスで最速タイムをマークしていたからです。
TEAM UP GARAGE with BANDOHは土曜日の午前中に行なわれたフリー走行でも順調な仕上がりを見せ、チームのエースドライバー、中山友貴選手がまずはステアリングを握り、15周。セットアップの方向性が間違っていないことを確認し、山田真之亮に交代。山田は決勝に向けたロングスティントで28周をクリア。山田真之亮が26周目に刻んだ1分18秒691がベストタイムとなり、朝のフリー走行はトップと0秒099差の3番手で終えました。
午後の予選、今回のQ1アタッカーは山田真之亮です。出走28台中、上位14位以内に入ることがQ2進出への条件だけに、ルーキー山田には責任重大です。
しかし、そのプレッシャーを跳ね除け、1分18秒998をマークして、9番手で通過。しっかりとバトンを先輩に渡しました。
Q2では中山友貴選手が一時はトップタイムをマークし、ベテランらしい落ち着いたアタックを決めて最終的には4位で予選を終え、山田真之亮とともに初優勝を狙えるポジションでのスタートとなりました。
前夜降った雨は朝にはあがったのですが、再び小雨が降り出し、決勝、朝のフリー走行は、ウェット路面での走行となりました。このセッションは中山友貴選手がウェットタイヤの感触を確認しながら走行し、決勝の状況に応じた適切なタイヤ選びができるように準備を整え9周。山田真之亮はドライバー交代をしてコースインし、1周を終えたところでチェッカーとなりました。
決勝レースのスタートドライバーは中山友貴選手が務め、スリックタイヤでレースに挑みました。スタート直後からアクシデントやハプニングが続く中、安定した走りでコンスタントに周回を重ねた中山友貴選手は33周を走行後、5番手で山田真之亮にバトンをつなげます。ピット作業は秀逸で、左タイヤの交換、給油を行い、同一周回を走る他の車両に5秒以上の差をつけてコースに復帰しました。
順調に周回を重ねる山田真之亮でしたが、GT500クラスの激しいバトルが後方から迫ってきたタイミングで4番手に順位を落としてしまいます。そのまま4番手をキープしていましたが、66周目にスピンをし、8番手に。さらに71周目に最終コーナーでGT500車両にアウト側へと押しやられ、アウト側にたまっていたタイヤかすに乗ってスピンし、タイヤバリアに激突するアクシデントを起こしてしまい、レースは赤旗中断。そのままレース終了となった為、最終順位は8位となりました。
■山田真之亮のコメント
「テストの結果が良かっただけに、このサーキットでのレースを楽しみにしていました。しかし土曜日の朝のフリー走行の状況から、テストの時とは異なったコンパウンドのタイヤで予選を走りました。今までアタックしたことのないタイヤだったので、フィーリングは良くなかったのですが、なんとかドライビングをアジャストしてタイムをマークし、Q1を突破できました。そのフィーリングを事細かにエンジニアさんや中山選手に伝えてセットアップをアジャストした結果、かなり良いフィーリングとなってQ2を4番手で終えることができたので、僕のフィードバックが役立ったという意味で良い仕事ができました。
決勝では5番手で中山選手がピットに戻ってきたのですが、チームとしては過去最高というくらい完璧なピット作業やドライバー交代ができた結果、一気に優勝の可能性も見えてきました。交代した直後のペースも良く、誰にも負けないペースで安定して走れていました。しかし、GT300クラスで周回遅れのマシンに3周に渡って激しくブロックされ、そのマシンをパスするタイミングや、GT500クラスのマシンに道を譲るタイミングが合わず、タイムをロスしてポジションを落としてしまいました。
最後はGT500クラスのマシンが一気に3台やってきて自分の行き場がなくなり、アウト側のタイヤかすに乗ってスピンし、クラッシュしてしまいました。頑張ってくれたチームメイトの中山友貴選手やチームスタッフの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。この借りは、次の富士で取り返します。
実際、マシンそのもののバランスは良かったですし、不安はありません。幸いシリーズポイントを見ると、鈴鹿で大量得点が獲得できれば十分タイトル争い、チャンピオン狙いはできるポジションだと思っていますので、最後に笑う日が来るまで、精一杯頑張って、いい走りを見せたいと思います」