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「オンライン上で、あなたの罪は永遠に生きる」 『アンフレンデッド』監督が日本の観客にコメント

2016年07月29日 21:21  リアルサウンド

リアルサウンド

『アンフレンデッド』(c)2016 Universal Studios. All Rights Reserved.

 7月30日に公開される映画『アンフレンデッド』より、メガホンを取ったレヴァン・ガブリアゼ監督のインタビューが到着した。


参考:SNSは“死者の恨み”も共有する……全編PC画面で展開するホラー『アンフレンデッド』の革新性


 本作は、『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』のプロデューサー、ジェイソン・ブラムが製作を務めた“新感覚SNSホラー”。ネットいじめの末に自殺した女子高生ローラ・バーンズが、1年後に突如オンライン上に現れ、かつての友人たちを1人ずつ呪っていく様子を、様々なSNSを駆使して描き出す。


 ガブリアゼ監督は、『エターナル 奇蹟の出会い』で長編監督デビューを果たし、本作が監督第2作。デジタルリマスター版の公開を控えるSF映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』に主要キャストとして出演しているガブリアゼ監督は、全編がPCモニター上のみで展開するという手法について、「私の友人であるティムール・ベクマンベトフが、コンピューターのデスクトップ上のみで展開する映画を作ろうと思いつきました。脚本を渡されたとき、非常にタイムリーな映画だと思いました」と、2017年公開の『ベン・ハー』の監督を務めるベクマンベトフが関係していることを明かす。


 200人以上の役者たちが集まったというキャスティングについては、「役者たちをグループに分け、一緒に映っているときの見え方や、相性を確認していきました。また、作品の特性上、出演者の顔が知られていないことも必要条件でした」と語りながら、「リハーサルを重ねて、なるべくたくさんの時間を共有したこともとても役に立ちました。セットで何人かの誕生日パーティを開きましたし、役者たち同士が仲良くなっていく時間を十分に与えることができました」と、撮影時のエピソードを披露。


 さらに、「実際に起きた様々な事件から着想を得ています。これらの話を聞いたり読んだりすることは、とても心が痛みです」と、昨今のネットいじめを原因とした自殺事件を元にしたことを告白。最後には、「素晴らしい映画の伝統を持つ国の皆さんに、ようやくこの映画を観てもらえることをとても光栄に思います。そして決して忘れないでください。オンライン上で、あなたの罪は永遠に生きるということを」と、恐怖のコメントを残した。(リアルサウンド編集部)