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LEXUS TEAM WedsSport BANDOH スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

2016年07月29日 21:21  AUTOSPORT web

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WedsSport ADVAN RC F
LEXUS TEAM WedsSport BANDOH

2016 AUTO BACS SUPER GT Round 2
「SUGO GT300km RACE」

■開催日 予選7月23日(火) 決勝7月24日(水)
■開催地 スポーツランド菅生
■入場者数 予選8,200人 決勝29,500人

菅生ならではの接近戦に苦戦を強いられるが、
好バトルを展開し5位でフィニッシュ。
実力の高さを発揮した1戦となる。

 SUPER GT第4戦は舞台をスポーツランド菅生に移し開催された。震災の影響で第3戦のオートポリスが、最終戦の茂木に組み込まれたことにより、2が月半ぶりの開催となった。

 真夏の三連戦の始まり、全く予想外の展開に翻弄されることとなった。予選では、上位に食い込む実力を持ちながらも、ライバルのクラッシュによりタイムアタックをできずに14位。決勝では、表彰台が見えていた5台のトップ争いにしのぎを削るも、まさかの赤旗で5ラップを残してレースが終了になり結果5位に。ポテンシャルの高さを発揮した戦いだったが、運に見放された1戦となった。



■予選 7月23日(土)14位 1‘16.449
□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1(GT500)開始時21℃/26℃、Q2(GT500)開始時20℃/24℃、Q2終了時19℃/24℃

 予選を迎えた朝は薄曇り。少し肌寒いような陽気となった。朝のフリー走行ではトップから0.152秒と僅差で4番手タイムを出していたWedsSport ADVAN RC F。関口選手、国本選手からも「車はいいよ」とコメントがあり、6月の公式テストでもトップと引けを取らないタイムを出していただけに、期待のかかる予選となった。

 14時50分から始まったQ1は、朝より気温が落ちて21度と高地の涼しさのなか始まった。いつものように定刻通りに動き出すマシンは1台もなく。実況中継だけが場内に響いていた。そして、Q1開始5分後、急に場内にエンジン音が響き、先陣を切って15号車が走りだし、続いて37号車がコースイン。そしてWedsSport ADVAN RC Fのハンドルを握る関口選手は、待ちきれないかのように2台に続く。そして3分後コース上に役者が出そろいアタックを開始。アタックを開始した関口選手もラップごとにタイムを刻んでいく。そして、Q1終了間際には、トップタイムが11秒台に入る。そのタイムをターゲットにアタックをかけた4ラップ目、1号車が単独クラッシュにより赤旗でQ1予選が1分を残して終了となってしまう。この時点でアタック中の19号車を含む4台がタイムを更新することができず最下位に沈んでしまうという波乱の展開に。公式テストでもフリー走行でも好調な走りをみせていた関口選手にとってもチームにとっても悔しさの残るQ1となった。

 Q2の結果、ポールポジションは6号車WAKO'S 4CR RC F、17号車KEIHIN NSX CONCEPT-GT、3位38号車ZENT CERUMO RC Fという結果に。



■決勝 7月24日(水) 5位
□決勝  天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:20度/22度>中盤:22度/24度>終盤:23度/26度

 いよいよ迎えた2か月ぶりのレースに歓喜がどよめくスポーツランド菅生。朝は雨のフリー走行から始まった。この雨は決勝レースまでには止んだが、レーダーに映らないほど小さな雨雲は関係者たちの不安材料となったが、決勝を迎えるころにはすっかりコース上はドライとなった。

 そして、14時、白バイ5台とパトカーが先導するフォーメーションラップを終えて、決勝レースが幕を開けた。しかし、13番手スタートの12号車がマシントラブルを抱え、ピットスタートになり、14番手スタートのWedssport ADVAN RC Fを操る関口選手は、13番手からスタートを切った。

 オープニングラップはきれいにスタートを切った500クラスだったが、2ラップ目には10番手争いの8号車と24号車が接触し、後退を余儀なくされ、関口選手は11位へポジションアップ。レースは序盤はトップ6号車が逃げ切る展開となるが、300クラスが絡んでくることには、接近戦にもつれ込み、300クラスを交わす際にトップ6号車が接触し、大きくポジションを落としてしまう。19号車WedsSport ADVAN RC Fは、10位へ。8ラップ目には36号車がペナルティーを受け、9位へ。ライバルの脱落を尻目に徐々にポジションをアップ。そして予選の雪辱を晴らすようにアグレッシブなレース展開を見せた関口選手は25ラップ目にはトップの39号車に追いつくまで19号車WedsSport ADVAN RC Fを押し上げ、追撃し始める。

 テールtoノーズの接近戦となった関口選手は隙あらば39号車を抜きにかかるが、なかなかトップに出ることができず、歯がゆい接近戦が続くが、26ラップ目には300クラスのマシンがクラッシュし、セーフティーカーが導入。まだ1/3しかレースは進行していないことから、15台のライバル達は作戦も様々。



 31ラップ目にリスタートとなると、ピットを済ませるチームが数台。ラップタイムの好調からみた19号車はレースを続行した。32ラップ目にはトップから5台がLEXUS勢が占める展開となった。しかし、レースは中盤から序盤に向けて大きく動くこととなるが、この時点では、水面下の状況だった。

 猛追の手を休めることなくプッシュし続ける関口選手はレースラップが落ちてきたころを見計らって、43ラップ目にピットイン。変わって国本選手が19号車WedsSport ADVANのバトンを受け取った。国本選手は、戦列に戻った時には5位にポジションを置く。そして45ラップ目にはトップの39号車がピットイン。ドライバーを代えコースに復帰したが、タイヤ無交換作戦を取っていた24号車がトップを奪う展開に。

 ポジションを5位に構える19号車WedsSport ADVAN RC Fを操る国本選手もアグレッシブな走りで前車を追い詰め52ラップ目には6号車をとらえオーバーテーク。その後もバトルは続きトップ24号車のラップタイム落ち始めたころには24号車から後方の5台が団子状態になり、トップ争いが熾烈を極めてきた。

 19号車WedsSport ADVAN RC Fは68ラップには300を絡めたレース展開にポジションを5位に構えることとなるが、追撃の手を緩めない国本選手は徐々にトップ争いの集団に追いつき団子状態の戦況のなか激しくバトルを交わし、いつ順位が変わるか解らない状況だった74ラップ目。300クラスのマシンが激しくクラッシュ。これにより赤旗中断となりレースは終了。WedsSport ADVAN RC Fは5位で第4戦を終えた。なんとも歯切れの悪い幕引きとなってしまうが、連続ポイント獲得を13戦にのばした。



■関口雄飛選手コメント
決勝終わって5位という結果でした。14番手からスタートして着実に順位を上げていって、国本選手に代わりました。ピットを出たときに順位を下げてしまいましたが6号車を抜いてタイムもよかったのでイケるかなって思っていました。ベストタイムも更新していましたし。レースが終わるころには5台並んでいたので、これは何かあるな!勝負権あるな!って思っていました。しかし赤旗で終わってしまい非常に残念です。車もタイヤもよかったので5位以上のポテンシャルがありました。今回はたまたま運が悪かったと思います。チームの状態もいいので富士-鈴鹿と優勝目指して頑張ります。

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■国本雄資選手コメント
5位でした。関口選手からスタートして追い上げてくれて、僕にバトンタッチしたんですが、ピットでロスがあり順位を落としてしまいました。関口選手とは違うタイヤで走ったんですが序盤ペースもよくて6号車を交わして38号車とバトルして、なかなか厳しいレースでした。順位を上げられるように精一杯頑張りましたが、300に引っかかり5位になってしまいました。最後は前に追いついていたのでラスト5周を残して終わってしまって本当に心残りです。ですが、しっかりとしたパフォーマンスを出すことができたし、14位から5位まで追い上げたので次戦につながるレースだったと思います。次戦の富士もしっかりと戦いますので応援よろしくお願いします。

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■坂東正敬監督コメント
予選は赤旗でQ1アタックできず。決勝は14位からのスタートすることになりました。天候の不安のなか14位からスタートでしたがタイヤの温まりがあまりよくなかったんですが関口選手はその状況の中よくタイヤを生かしてくれて2番手まで追い上げてピットに帰ってきてくれました。若干ピットの遅れがあったんですが、5番手で送り出すことができました。国本選手は、300クラスを絡めた混戦のなか順位を入れ替えましたが5位で入賞することができました。ドライバー二人には感謝しています。ですが、僕らは非常に悔しい思いをしています。同じヨコハマタイヤを使う24号車が勝ったことはうれしいことですが、同じく開発チームである19号車がてっぺんを取れなかったのはすごく悔しいです。
しかし僕らは今シーズン中にてっぺんを取れる確信が持てましたので、今回は運がなかったという部分では自分の中で受け止めて、今後のレースはヨコハマゴムさんと共に頑張っていきたいと思います。スポンサーの皆様、ファンの皆様、応援ありがとうございました。

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