ダニール・クビアトが、今シーズン限りでトロロッソを解雇されるとの説を自ら否定した。今週に入ってから、クビアトの母国ロシアでは、彼がチームを去ることになるとの噂が流れていた。5月にマックス・フェルスタッペンにシートを譲る形でレッドブルを離れ、トロロッソに出戻ってきたあと、彼のパフォーマンスは期待を大きく裏切ってきたからだ。
実際、トロロッソに復帰してからの7レースで、クビアトは2点しか獲得していないのに対し、チームメイトのカルロス・サインツは26点を記録している。こうした噂について、クビアトは次のように語った。
「個人的には、このやたらと忙しいときに、噂話へのコメントで時間を浪費したくない。7月は2連戦が2回もあって、先週末のハンガリーGPは僕にとってはいいレースではなかった。だから、チームと協力し合いながら、ドイツでの週末をより良いものにしようと努めているんだ」
「いまはそれしか考えていない。結果がどうなるかは、やってみなければわからないけどね。とにかく、つまらない噂を真に受けるつもりはない。ドライバーとしては、エンジニアに対して正直で建設的でなければならないし、一緒に良いベースラインを築くことに努め、余計なことは考えずに集中を保つ必要がある。そうして、何とか良いパフォーマンスを示すことができれば、その後はすべてがうまくいくと信じている」
クビアトは、今週末のホッケンハイムでのレースを終えたあとに迎える夏休みを、心待ちにしているという。少し時間に余裕ができれば、困難だった今年前半を振り返ってみる機会が得られると考えているのだ。
「いろいろなことがあっただけに、(夏休みは)いったんスイッチをオフにして、これまでに起きたことを考え直すいい機会になるだろう。だけど、その前にまず、前半戦をいい形で締めくくりたい。つまり、良いレースをしてから夏休みを迎えたいし、僕らにはそれができると思っている」
ハンガリーでのレース終了後、クビアトはSTR11を信頼して乗りこなすことができないと語っていた。彼によれば、「クルマが何をしたがっていて、どのように反応するのか」わからないのだという。
これに関して、ホッケンハイムでの木曜日に、彼はこう付け加えた。「自分ではどうすることもできない。(そうした信頼感は)ただ感じられるか、感じられないかなんだ。ここまで、僕の側にもいくつか問題があり、チーム側にもいくつか問題があって、なかなかセットアップのベースラインが決まらなかった。そして、まだスイートスポットも見つかっていない。それさえ見つかれば、もっといいパフォーマンスを示せるのはわかっているんだけどね