2016年F1第12戦ドイツGPは、7月29日にフリー走行1回目が行われた。昨年はニュルブルクリンクで開催できなくなったため、ドイツGPは休止。2年ぶりのホームグランプリに臨むメルセデスのニコ・ロズベルグが首位に立ち、ルイス・ハミルトンにコンマ3秒差をつけた。2014年にホッケンハイムで開催されたときと比較すると、すでにメルセデスの2台は当時の予選ポールポジションタイムを上回っており、全体的にペースが上がっている。
セッション開始時のコンディションは気温22度、路面31度。マクラーレン・ホンダのガレージでは、35歳の誕生日を迎えたフェルナンド・アロンソに特製のケーキが用意され、注目を集めていた。
まずは、そのアロンソが最初にスーパーソフトタイヤを履いて、1分18秒817の基準タイムをマーク。その後、メルセデスのルイス・ハミルトンがソフトタイヤでコースに出ると、1分17秒947でトップに立つ。フェラーリのキミ・ライコネンがスーパーソフトで逆転、1分17秒627までタイムを縮める。
さらにセバスチャン・ベッテルがスーパーソフトで僚友を上回り、メルセデスのニコ・ロズベルグはソフトタイヤでトップに立つ。ロズベルグは1分17秒030までタイムを縮め、開始40分時点でのトップ10は、ロズベルグ、ベッテル、ハミルトン、ライコネン、ダニエル・リカルド、アロンソ、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツJr.、ジェンソン・バトン、バルテリ・ボッタス。
残り時間40分ほどの時点で、静寂を破ったのは暫定トップのロズベルグ。新品のスーパーソフトタイヤでアタックをかけて1分15秒517を出し、早くも2014年に自らが出したポールポジションタイムを上回った。続いてハミルトンもスーパーソフトでタイムを出したが、0.326秒差でロズベルグに届かず、2番手となる。この時間帯に再びスーパーソフトでアタックしたアロンソは、一時メルセデス勢とベッテルに続く4番手へと浮上。
残り15分ほどでライコネンが4番手に上がり、終盤は各車ロングランを行うなか、大きな順位の変動はないまま最初のセッションが終了した。天候は次第に雲が多くなり、気温23度、路面33度となっている。
メルセデスにフェラーリ、レッドブル、マクラーレン勢が続き、アロンソはハンガロリンクの週末に続く“定位置”の7位。バトンも8位にきたが、ブレーキの不調やアンダーステアを訴えており満足のいく状態ではないようだ。
なお、ウイリアムズ、ハース、ルノー勢とマノーのパスカル・ウェーレインはソフト、フォース・インディアはミディアムタイヤでベストタイムを記録している。
ルノーはジョリオン・パーマーに代わり、エステバン・オコン。ハースはエステバン・グティエレスに代わってシャルル・ルクレールがステアリングを握った。