先日もマヒンドラチームの実装テストをお伝えした、フォーミュラEの新型フロントウイングだが、今回シリーズから2016/17年のシーズン3に向けて、最新の公式レンダリング画像が公開された。
この新しいノーズ形状とウイングデザインをもつ"未来的"フロントウイングは、先のマヒンドラをはじめルノーe.damsやアウディスポーツ・チームアプトなどもすでにテストを行っており、エレクトリック・シングルシーター選手権の新たな象徴としての役割を担う。
そのため、この新しいキットはエアロダイナミクスの面でゲインを得ることを目的とはしておらず、主に“美的な理由”によるデザインとなっている。
フォーミュラEシリーズのCEOであるアレハンドロ・アガグは「この選手権は“他とは違う”ことを望んでいる」と、その狙いについて説明する。
「この新型フロントウイング、は他のどの選手権のマシンとも異なる外観を実現している。この追加と改善は、他のすべてのレースのシリーズとはまったく異なるアプローチを取っている、近代的、先進的なチャンピオンシップであるという事実を強調する、最高の機会になる」
アウディスポーツ・チームアプトは、すでにテストを行った事実と、彼らのカラースキームをまとった2015/16車両に新型ウイングを装着したレンダリング画像をツイートした。また、シーズン2の王者であるセバスチャン・ブエミは、新型ウイングは気に入っており、その天端をコクピットから視認できると語る。
「ほんの少し未来的に見えるよね。クルマに乗っていると、ウイングの上端部分が目に入るんだけど、ドライバーにとってはほんのわずかな変化でしかないね」
「僕らは、フォーミュラEが他とは違うものに見えればいいし、違うものになればいいと思う。この新ウイングは、ショーの部分では良い方法だと思う」
来るシーズン3へ向けた変更点としては、軽量化されたミシュランタイヤと新型のステアリングホイールがすでに確定しているが、ボタン調整式のブレーキバイアス調整システムはまだ具現化されていない。
シリーズは今後、8月23日から3日間のスケジュールで、イギリス・ドニントンパークで公式テストを開催する予定となっている。