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GP topic:話題のブラウンがドイツへ。目的はフェラーリとの交渉か?

2016年07月29日 13:01  AUTOSPORT web

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ブラウンはメルセデスF1チームでも、ミハエル・シューマッハーとタッグを組んだ
ドイツGP開幕前日の木曜日、ホッケンハイムのパドックに、ある噂が広まった。「ロス・ブラウンがドイツGPを訪れるのではないか」というものである。

 噂の出どころは、イギリス・ロンドンからドイツ・フランクフルトへ向かう飛行機に乗っていた複数の英国メディアだった。そこでブラウンを目撃した数人が、ツイッターで次のようにつぶやいた。

「ロス・ブラウンが飛行機に乗っている。ホッケンハイムに、いい釣り堀があるなんて知らなかった」(某ジャーナリスト)
「フランクフルトへのフライトにロス・ブラウンが……こりゃ噂の種になるぞ!!」(某カメラマン)

 フェラーリがブラウンに興味を示しているのは周知の事実。ハンガリーGP前に、「ブラウンがフェラーリからのオファーを断った」ということで、いったん噂は消えたが、7月27日にフェラーリがテクニカルディレクターのジェームス・アリソン離脱を正式に発表したため、再び火が点いた。そこにブラウンが姿を現したのだから、さまざまな噂がパドックを駆けめぐった。

 ただし、ある情報筋によれば「ブラウンは木曜日のフライトでイギリスへ帰った」という。これが事実であれば、ドイツGPの週末にブラウンがホッケンハイムを訪れることはない。

 なぜ、ブラウンはドイツを訪れたのか。考えられる理由はふたつある。ひとつは、極秘にフェラーリ関係者と会談をを行うためだ。最初のオファーを断ったときは、まだアリソンがフェラーリに在籍していたが、状況が変わったため、フェラーリが再度オファーしたのではないか。

 もうひとつは、ミハエル・シューマッハーを激励するためではないかというものだ。シューマッハ自身は、いまだスイスの自宅で療養中だが、情報筋は「ブラウンは、フランクフルトから北に100kmほどのところにあるマルベルクという街にある『シューマッハー・ミュージアム』を訪れたのではないか」と言う。

 シューマッハー・ミュージアムは、シューマッハーを長年サポートしてきたドイツの銀行「DVAG」によって、今年2月にオープン。これまで公開されなかったプライベートな秘蔵品も展示されている。

 ブラウンがフランクフルトに到着した前夜、フランクフルト郊外のマインツではシューマッハーを激励するためのチャリティサッカーイベントが行われ、ブラウン時代にフェラーリのチームマネージャーを務めていたステファノ・ドメニカリがゴールキーパーとして参加していた。もしかしたらブラウンは、ドメニカリと一緒にシューマッハー・ミュージアムを訪れたのかもしれない。だが、フェラーリ復帰の可能性とともに、いまは謎に包まれている。