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WRCフィンランド:フィンランドGP開幕。SS1は“因縁“のふたりが同着

2016年07月29日 12:31  AUTOSPORT web

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WRC第8戦フィンランドのSS1で同タイムを記録したオット・タナクとアンドレアス・ミケルセン
世界ラリー選手権(WRC)第8戦フィンランドは28日、ユバスキュラ市内でSS1が行われ、オット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)とアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が同タイムを記録した。

 ラリー・フィンランドは伝統的な高速グラベルラリー。未舗装のグラベル路面で争われるにもかかわらず、平均速度が高いことから“フィンランドグランプリ”とも呼ばれる1戦だ。今年は全24SSが設定され、総走行距離は1370.66km、総SS距離は333.99kmとなっている。

 ラリーの拠点が設けられるユバスキュラの公道で行われたSS1では、前戦ラリー・ポーランドで激しい優勝争いを繰り広げたタナクとミケルセンが1分45秒9で同タイム。その0.1秒後方にはセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が続いた。

 ラリー・ポーランドで、競技最終日にタイヤのパンクにより総合首位の座を失ったタナクは「ポーランドで起きたことはもう過去のことだ」と振り返る。

「(フィニッシュ直後は)怒りを感じていたことは間違いない。ただ、今はもう一度、優勝を目指してプッシュすることだけ考えているよ」

「前回は僕の走りが十分なものではなかった。今回は、より激しくアタックしていくつもりだ」

 地元フィンランド出身のヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)はトップと2.1秒差の総合6番手。今大会でフィンランド人ドライバーとして史上最多の164回目のWRC参戦を迎えたラトバラは「SS1での走りには満足していない」と不満を口にする。

「ドライビングが完璧ではなかった。ブレーキングが早すぎる場面が多かったし、ギヤボックスにも問題を抱えていた」

 また、このイベントのWRC2には、トミ・マキネン率いるトミ・マキネンレーシングから勝田貴元(フォード・フィエスタR5)と新井大輝(フォード・フィエスタR5)が参戦。勝田はクラス14番手(総合29番手)、新井はクラス15番手(総合30番手)でSS1を終えている。

 現地29日(金)はSS2~12の11SSが行われる。