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タッキー、関ジャニ 横山、JUMP 伊野尾…2016年夏ドラマでどのような活躍みせる?

2016年07月29日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 7月に入り、2016年の夏ドラマが各局スタートした。ここ数年、ドラマに出演するジャニーズメンバーはある程度限られていたが、今期は滝沢秀明はじめ、ドラマ出演が珍しい中堅から若手ジャニーズの出演が目立っている。それぞれの作品で彼らはどのような活躍をみせているのだろうか。ジャニーズの動向に詳しい芸能ライター佐藤結衣氏が、各作品の見どころを解説する。


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<滝沢秀明(タッキー&翼)>
■『せいせいするほど、愛してる』(TBS系・火曜22時)


「ティファニーの副社長役で、部下と禁じられた恋に走るという設定。演技にも滲み出てしまうご本人の誠実さと役柄がマッチしていない印象はありますが、滝沢さんの浮世離れしたルックスとキャラクターは、少女漫画原作を演じるに相応しいと改めて感じました。時代物や大河への出演が続いていたため、スーツ姿も新鮮。深々としたお辞儀や、会社役員との会話シーンでは、舞台仕込みの振る舞いを見ることができます。ストレス発散にエアギターをするなど、ところどころ滝沢さんの存在で遊ぶような演出も。視聴者の「こんなことされてみたい」や「こんな姿を見たい」という願望を叶える100%滝沢さんありきの作品と言えるのでは」


<横山裕(関ジャニ∞)>
■『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系・火曜22時)


「ご自身のイメージとギャップはあるもののかなりハマり役。横山さんはバラエティでは少し頼りないキャラクターですが、切れ長の目で睨みをきかせて悪役を威嚇するシーンは圧巻。横山さん自身も嫌な人なのでは? と思ってしまうほどの演技力がある。『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)では、カメラワークについていけず笑いをとるなんてこともありましたが、今作ではアクションにも挑戦。立ち回りが素晴らしく、彼の新たな一面を見ることができます。ヒールではありますが目立つという意味ではとてもいい役が演じられています」


<東山紀之(少年隊)>
■『刑事7人』(テレビ朝日系・水曜21時)


「刑事ドラマ人気シリーズのシーズン2。冷静沈着なキャラクターが東山さんとぴったり。“ミスターストイック”な東山さんのスタイルキープされたお姿にティアドロップのサングラスという出で立ち、そして自然と放たれるオーラが、奇抜なセリフや展開はなくとも主役の貫禄をつくりあげています。また、犯人を諭すシーンには、東山さんが演じるからこその説得力が。作品全体に漂う安定感が人気シリーズとなっている要因でしょう」


<菊池風磨(Sexy Zone)・加藤シゲアキ(NEWS)>
■『時をかける少女』(日本テレビ系・土曜21時)


「男子校だった菊池さんが念願の共学を楽しんでるような雰囲気が伝わってきます。菊池さんはこれまで先輩の主演作への出演、実年齢よりも年上の役や悪役が多かったので、肩に力の入った演技が多かった。しかし今回はメインでの出演、そして憧れていたようなシチュエーションの役どころということもあり、力の抜けた素に近い演技ができているのでは。そして加藤さんの先生役のハマりっぷりにも注目です」


<中島裕翔(Hey! Say! JUMP)・桐山照史(ジャニーズWEST)>
■『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系・日曜21時)


「彼らのキャラクターを生かす役という意味でハマっているといえる作品。中島さんが演じる役柄には、グループでセンターポジションから外れた時期の彼に近いものを感じました。自分を変えるために奮起するという設定は、困難を乗り越えてきた彼にとっても入りやすい役かもしれません。桐山さんの口は達者で重要なところで失敗するというベタな感じもいい味を出していて、彼の“東京の人っぽさ”を楽しめるのも見どころ。同世代が2人出演し、切磋琢磨するという設定の作品は最近なかったので新鮮」


<伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)>
■『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系・日曜22時30分)


「バーテンダー役の伊野尾さん、お酒を差し出すシーンでチャームポイントである美しい手が度々フォーカスされます。伊野尾さんはミステリアスとよく言われますが、今作の役柄のすべてに含みを持った怪しさがぴったりで、彼の良さが生かされています。伊野尾さんありきで役が作られたのでは? と思ってしまうほど伊野尾さんへの愛情を感じる作品です」


 まだまだ始まったばかりの今年の夏ドラマ。興味のあるストーリーを楽しむことはもちろんのこと、ジャニーズメンバーの活躍に焦点を当て、各作品を見比べてみるのも新たな楽しみ方のひとつかもしれない。(竹上尋子)