今週末に開催を迎える真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレース。日本最大のバイクレースを前に、スマートフォン専用サイト『モータースポーツチャンネル』で2輪のモータースポーツロードレース専門誌ライディングスポーツの編集長を務める青木淳氏が今年の勢力図とレースの見どころを語った。
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■テストから見えた勢力図。ヤマハの連覇は盤石か
今年の勢力図に関しては、「ヤマハが今年も強いですよ。盤石の体制と言っても良いぐらいです」と青木氏。昨年、新型となって登場したYZF-R1は2年目を迎えかなり仕上がっているようだ。
「ヤマハは公式練習や予選が始まると(他のバイクにくらべ)1秒から1秒半ぐらいは速いかもしれません。去年の予選タイムである2分6秒フラットは、中須賀克行が全日本ロードレースの最終戦鈴鹿で2分5秒台を記録し、既に塗り替えました。なので予選では2分5秒台、うまくタイヤとマシンがマッチすれば2分4秒台もあり得えると思います」
だが青木氏はヤマハにひとつだけ懸念材料があるという。それはポル・エスパルガロの走行不足だ。
「エスパルガロは3度のテストのうち、ヤマハ単独で行った最初のテストしか参加していません。しかも、その日の路面はほとんどウエットで、ドライコンディションは10周から20周ぐらいしか走行機会がありませんでした。その後の合同テストや、メーカーの開発テストにも参加していません」
「本人は(鈴鹿8耐のことは)わかっているから大丈夫だとコメントしています。去年も参戦していて、マシンも良くなっている。タイヤの事やサーキットも理解しているとあって、相当に自信があるのでしょう」
果たしてこの自信が鈴鹿8耐でどのような結果をもたらすか、気になるところだ。
昨年からスーパーバイク世界選手権(SBK)でヤマハのチームから参戦しているチームメイトのアレックス・ロウズに関しては、「同じヤマハとはいえ、普段SBKで乗っているバイクとは仕様も違うし、タイヤも違います。しかし、ロウズは昨年8耐を経験して慣れているし、謙虚さも備えています」とチームへの順応は問題なさそうだ。
■打倒ヤマハを掲げる3メーカー
■周回数の記録更新の可能性。ヤマハと同等に渡り合えるチームとは
■青木氏の表彰台予想
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