ハースのロマン・グロージャンは、ハンガリーGPで苦しめられたマシンバランスの問題の究明をチームに求めている。
今季初となる予選Q3進出のチャンスを狙っていたグロージャンだがコンマ1秒の差で届かず、決勝レースでもマシンバランスの悪さと戦略の失敗により、ポイント獲得を逃した。彼は週末の初めからブレーキで苦労しており、マシンバランスが思いどおりにならなかったと嘆いている。
「多くのチャンスを失ってしまったし、マシンのバランスに関しては本当に失望させられた」とグロージャン。
「どうしても良いバランスを見つけられなかった。来週(のドイツGP)の前に理由を理解したい。予選後に状況を正確に把握するのは難しく、レースではプラン通りに進まなかった。抱えるべきでない問題を抱えてしまったというわけさ。高速コーナーではひどいオーバーステアで、低速コーナーではひどいアンダーステアだったんだ」
「とても奇妙なことだから、僕たちは原因を解明し、正しい状態に戻すことに集中しなければならない」
グロージャンは、ハンガリーでのレース戦略についても疑問を抱いている。
「戦略も良くなかったね。しょっちゅうトラフィックのなかにいた。ハンガロリンクではオーバーテイクは不可能だというのに」
「最初のピットストップの後、僕はマノーの後ろでコースに戻り、多くの時間を失った。2度目のピットストップの後は、(フェリペ)マッサと(ダニール)クビアトの後ろで同じように多くの時間を失ってしまった」
「ただ、こういうことは時には起こるものだ。常にうまくやるというのは難しい」
チーム代表のギュンター・シュタイナーは、チームの戦略がうまくいかなかったことがグロージャンの足を引っ張ったと認めた。
「レース戦略は初めからうまく機能せず、その後は下降線を描くばかりだった。(コースに復帰すると)トラフィックの中に出てしまい、オーバーテイクができないサーキットであるがために、こういう結果に終わった」
「もちろん意図してこうなったのではない。我々は今も戦略について学んでいるところだ。ほんの数秒の違いが間違いを招いた」
チームは今週末のドイツGPを前に、グロージャンの抱えたマシンバランスの問題を突き止めようとしている。
「マシンには何もおかしなところはなかったので、何が悪かったのか、詳細にわたってチェックする」とシュタイナーは述べた。