フェラーリ・ドライバー・アカデミー所属のシャルル・ルクレールは、GP3のタイトルを獲得することが、2017年F1にデビューするための必須条件だと考えている。ルクレールは、イギリスGPとハンガリーGPのフリー走行1回目(FP1)でハースのマシンをドライブし、イギリスGP後に行われた公式テストではフェラーリのマシンをドライブした。
18歳のルクレールが来季F1デビューするには、GP3でタイトルを獲得し、FIAの定める40ポイントのスーパーライセンスポイントを稼ぐ必要がある。
2014年に参戦したフォーミュラ・ルノー2.0 ALPSで2位を獲得、昨年のユーロF3選手権ではシリーズ4位に入り、現在スーパーライセンスポイントを17ポイント手にしているルクレールにとっては、来季F1デビューのために、GP3のチャンピオンに与えられる30ポイントが必要となる(ランキング2位のドライバーに付与されるのは20ポイント)
ハンガリーでポイントリーダーから陥落したため、現在はシリーズ2位。ランキング首位のアレクサンダー・アルボンとは3ポイント差だ。
「僕は今年スーパーライセンスを獲得しなければならない。シーズンの初めから競争力を発揮できていたけど、シルバーストンはタフだったよ。グリッドペナルティを受けてしまったんだ。それでもベストを尽くして、2レースとも表彰台を獲得できた。マシンには良いペースがある。タイトルを獲得するのが僕の仕事だ」
ハースは、来季のドライバーラインナップ決定はイタリアGP後に行うとしているが、ロマン・グロージャンの残留は確実視されている状況だ。
バルテリ・ボッタスとダニール・クビアトはGP3からF1に直接ステップアップを果たしており、自分にもその可能性はあるかと問われたルクレールは、こう答えている。
「そう考えているよ。今シーズンの終わりにどんなチャンスがあるか見てみるけど、機会があれば、もちろん飛び乗るつもりさ。でも、まずはGP3でタイトルを獲得する必要がある。どうなるかは、そのあとだね」
「プレッシャーは増しているけど、僕は常に自分自身のベストを尽くして、シーズン末に何が得られるか見てみるよ」
ルクレールは次戦ドイツGPを含め、今シーズン中あと3回、FP1セッションでハースのマシンをドライブする予定だ。
「F1マシンをドライブする最高の機会があと3回も残っているなんて、笑顔になっちゃうね!」