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浅野忠信主演『淵に立つ』、トロント国際映画祭特別招待へ 深田晃司「日本へと繋がる窓になれば」

2016年07月28日 05:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『淵に立つ』(c)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS

 深田晃司監督の最新作『淵に立つ』が、現地時間9月8日から開催される第41回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門に特別招待されることが決定した。


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 本作は、『ほとりの朔子』『さようなら』の深田監督最新作となる日仏合作の人間ドラマ。郊外で小さな工場を営む家族と、夫の旧い知人だという男の奇妙な共同生活を描く。主演を務める浅野忠信のほか、筒井真理子、太賀、三浦貴大、篠川桃音、真広佳奈、古舘寛治らが出演する。深田監督にとって初参加となった第69回カンヌ国際映画祭では、「ある視点」部門の審査員賞に輝いた。


 トロント国際映画祭は、近年アカデミー賞の前哨戦として注目を集める北米最大の映画祭。『淵に立つ』の出品が決まったスペシャル・プレゼンテーション部門は、世界各国の映画祭などで評価を得た作品などが多く選出される。日本映画としては本作が唯一の選出作品となるが、同部門には黒沢清監督による全編フランス語の海外進出作『ダゲレオタイプの女』も選出されている。


 また本作は、コロンビアのボゴタ国際映画祭クロージング上映、オーストラリアのメルボルン国際映画祭アクセント・オン・アジア部門など、多数の国際映画祭への出品が決定している。


 なお、日本での公開日は10月8日に決定した。


■深田監督コメント


出不精な私を遠くへ行こうと誘い出してくれるのはいつも映画です。
今度は北米はカナダへと連れて行ってくれると聞いて喜んでいます。
映画は世界に触れられる不思議な窓です。
『淵に立つ』がトロントの映画ファンにとっても日本へと繋がる窓になればと願っています。


(リアルサウンド編集部)