取引先の社長が美しい女性だと、男性はつい下心が出てしまうものだろうか。しかし「そんな態度が許せない」と軽蔑されるおそれもある。7月25日放送の「バイキング」(フジテレビ)では、「怒れる女社長」をテーマに女性経営者たちの不満を訊いていた。
「男女の関係に持ちこもうとする取引先が許せない」――こう訴えるのは、ファッションコンサルティング業を営む三村愛さん(31)。似合う服の提案で企業経営者と約束したはずが、なぜかイイ感じのレストランに連れて行かれることが多いと漏らす。(ライター:okei)
下心を利用して近づく「強者」もいるが
あれおかしいなと思いつつ、資料を説明するが、相手は「女性で起業してるって、自立してていいよね」などと、話がだんだん口説きにシフトしていくという。
「こちらは仕事として時間を作って会っているのに、相手は女性に対する目になってしまう。『洋服どうっていうより、オレどう?』とか。……許せないなと思います」
三村さんの怒りはもっともだが、これが美女ゆえの受難というものか。一方で「男性の下心を利用させていただいてます」という強者も。水商売コンサルティングの甲賀香織さん(36歳)は、男性ではなかなか近づけない重鎮にも気軽に食事に行く機会を作れるという。
「そこで親しくなって信頼関係を築けば、結果的に変なことにはならないです」
そう断言する甲賀さんは、キリッとしていかにも「やり手」という雰囲気だ。下手に口説いたりすれば、逆に説教されそうな威厳まで漂っている。
オトコの下心は承知しているが「女で勝負しているつもりはなく、ただ近づくきっかけ」とも補足していた。お互い敬意を持てるような、誠実な対応をすれば問題ないという。百戦錬磨でうまく立ち回っている経営者という印象だ。
ビジュアルのイメージに左右されることもある?
ところが、冒頭の三村さんはそうもいかない。「最初はご飯だけでも、相手は味をしめてエスカレートするのが経験上分かる」とのこと。詳細は明かさなかったが「なぜオレの誘いを断るのか!」と逆切れされるとか、相当ウンザリする事例があったのだろう。
「向こうも自信があって、男として魅力があるという前提で来るので……。そうなると、モメたときに大変ですよね」
これを聞いたMCの坂上忍は、話の流れで「ビジュアルを武器にするのはありだよね」と口にしたが、三村さんが納得するはずがない。彼女は不満げにこう言い放った。
「それを利用しなきゃいけないほど、自分の仕事を諦めてないというか、女で勝負しなきゃいけないようなところでやってないので」
仕事に対する厳しさとプライドを感じるアッパレな言葉だ。ただし男性の肩を持つわけでは決してないのだが、三村さんは可愛らしいタイプ。貫禄の甲賀さんを見比べると、女性の目から見てもビジュアルの印象で相手の思惑が左右される現実は否めない気がした。
「男の気持ち分かる」というブラマヨ吉田にブーイング
ちなみにブラックマヨネーズの吉田敬は、「僕は全然男の気持ち分かるんですよ」と逆方向から切り込んで、共演者の失笑を買っていた。
「女社長というエラそうな立場の人間が、俺には服従するって感覚」
スタジオは騒然となったが、吉田は「すっごいオレには分かるから」と周囲を呆れさせていた。……坂上もそうだが、これまで女性が語っていた悩みを聞いてなかったのか?
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