内村光良監督・主演の映画『金メダル男』の主題歌を、桑田佳祐が担当することがわかった。
主題歌となるのは桑田が『金メダル男』のために書き下ろした“君への手紙”。桑田がソロ名義で映画主題歌を担当するのは2008年公開の『闇の子供たち』以来、8年ぶりになる。
桑田の起用は内村監督のオファーによって実現。「この映画の主題歌は桑田さんしかいない」という思いを直筆の手紙に綴り、『金メダル男』のDVDと共に送ったところ、1週間後に桑田から楽曲が届いたという。なお両者は長年にわたって公私において交流を深めてきた。
桑田は『金メダル男』について「最後は不覚にも泣けました。その根底には、御家族や共演者を見守る、とても温かく誠実なウッチャンの目線が感じられ、御自身の自己戯画的な描き方は、まさに久しぶりの〈社長漫遊記〉や〈無責任シリーズ〉と居並ぶ、喜劇の傑作だと思いました」とコメントしている。
内村が監督と脚本、主演を務める同作は、2011年に上演された内村の一人舞台『東京オリンピック生まれの男』をもとにした作品。世の中のあらゆる分野で「一等賞」を取ることを目指し、競走や絵画、火起こし、水泳、剣道、陸上、絵画、俳句などに挑み続ける男・秋田泉一の人生を描く。若き日の泉一役を知念侑李(Hey! Say! JUMP)、泉一のマネージャーを務める元アイドル・亀谷頼子役を木村多江が演じる。
■内村光良監督のコメント
中学2年の時から現在までサザンオールスターズ、桑田さんはずっとずっと特別な存在です。自分の人生の節目にはいつもサザンの、桑田さんの歌声がありました。そしてこれからも――――。
映画の主人公・秋田泉一の生き様を歌い上げてもらうには桑田さんしかいない、そう勝手に思いこんでダメもとでお願いしました。映画の元になった舞台のDVDや未完成の映画のDVDと共に手紙を添えてお願いしました。
それが『君への手紙』というタイトルで贈られてきた時、男泣きしました。自分にとって一生の曲となりました。
多くの方にこの曲を聴いて頂きたい心の底からそう願っています。