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関ジャニ∞とジャニーズWEST 兄弟のような2グループの関係性を探る

2016年07月27日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 ジャニーズWESTが、『2016年 上半期観客動員ランキング』(LiveFans調べ)で1位を獲得した。(参考:ジャニーズWESTに感じる“勢い” 各グループの現状が反映された『ライブ動員ランキング』)ドラマやバラエティへの出演など、個々に活躍する姿を目にする機会も増えており、目覚ましい成長を遂げているジャニーズWESTのメンバーたち。しかし、その成長の裏には、これまで彼らが目標としてきた関ジャニ∞の存在がある。


 かつて、関ジャニ∞のバックダンサーを務めていたのが、主に現在のジャニーズWESTのメンバーだ。ジャニーズWESTは、2015年2月19日放送の『VS嵐』(フジテレビ)に出演した際、メンバーそれぞれが憧れの先輩として濱田崇裕・重岡大毅が丸山隆平、神山智洋が錦戸亮、藤井流星が大倉忠義の名を挙げていた。


 重岡は、2014年放送のドラマ『SHARK~2nd Season~』(日本テレビ)にベーシストの役で出演した経験を持つ。当時、楽器の経験がほとんどなかった重岡は、関ジャニ∞のベース担当・丸山に相談したところ、ベースを一式持ってきて教えてくれたというエピソードを『デイリースポーツ』(2014年3月28日発刊)で明かしていた。そのような丸山のサポートがあったことで、重岡は迫力ある演奏シーンを再現できていたようだ。


 また、中間は、2015年2月14日放送の『王様のブランチ』(TBS)に重岡と共に出演した際、「なかでも横山くん、村上(村上信五)くんは憧れてましたね。お兄さん的存在なんです。僕らのことを凄い考えてくださって」と関ジャニ∞のメンバーを兄のように慕っていると話していた。村上の名前を挙げた理由として、村上がスタッフに頭を下げているところを目撃し、その理由が「関西Jr.にもラジオ番組をやらせてあげてほしい」だったことに感動したというエピソードも披露した。現在、中間は桐山と共にラジオ番組『関ジャニ∞村上信五 ジャニーズWEST桐山照史・中間淳太のレコメン!』(文化放送)に出演。Jr.当時憧れだった村上と共演し、トーク術を間近で吸収することはもちろん、様々な悩みを番組内で打ち明けるほどの間柄となっている。


 その他にも、錦戸が主演を務めるドラマで共演した重岡(2014年10月クール・『ごめんね青春!』TBS)や藤井(2015年10月クール・『サムライせんせい』テレビ朝日)は、錦戸から演技の姿勢を学んだ。重岡は今年度公開の映画『殿、利息でござる!』、『溺れるナイフ』に出演、藤井は今年のドラマ出演への期待が高まっているメンバーの一人とされている。ジャニーズでは、歌とダンス以外のレッスンを実施していないことはファンの間では有名な話で、こうした先輩との共演からでしか学べないことも多い。錦戸と共演した経験は、今後の重岡と藤井の役者活動に生かされていくことだろう。


 様々な活動の背景を探ると、兄のような関ジャニ∞と、弟のようなジャニーズWESTという彼らの関係性が見えてくる。『ヒルナンデス!』(日本テレビ)で横山裕が桐山をからかいじゃれあう様子も、まるで本当の兄弟のようで見ていて微笑ましい。昨年、V6の20周年コンサートで嵐が久々にバックダンサーとして出演した際、懐かしく感じたファンが多くいたが、関ジャニ∞とジャニーズWESTの数年後にも同じ光景が浮かぶ。Jr.時代よりも、関ジャニ∞のそばで多くのことを吸収できるジャニーズWESTは、これからも急成長していくだろう。(梅中麻衣)