平成28年熊本地震の影響により、第3戦オートポリスがキャンセルになってしまったため、SUPER GTは約2ヶ月ほどのブランクが空くこととなったが、Excellence Porsche Team KTRはその間に行われた2回の公式テストに参加した。とくに、スポーツランドSUGOで行われたテストでは、好タイムをマーク。迎えた第4戦の舞台は、そのスポーツランドSUGOだ。
51周を終え、山野はExcellence Porscheをピットに戻し、ティムと交代するが、この際ライトの修復を行った。これで通常よりも長いピットストップ時間を要してしまったのだ。その後、ティムはひさびさのSUPERGTながら、終盤発生したアクシデントで赤旗終了となるまできっちり走りきったが、順位は14位。もしピットでライトの修復を行う必要がなければ、ポイント獲得もほぼ確実だっただけに、Excellence Porsche Team KTRにとっては悔しいレースとなってしまった。
とは言え、上位で戦う手ごたえは確実に得ることができた。次戦富士スピードウェイでの第5戦は、もう2週間後にやってくる。ふたたび上位争いを展開するべく、Excellence Porsche Team KTRは富士での戦いに挑む。
Quote. Naoya Yamano A Driver ポルシェはタイヤのタレも少なく、燃料が減ってくるとその分速く走ることができるんです。展開として何が起きるか分からなかったので、なるべく僕のスティントを引っ張る展開になりました。ペースも良かったですし、アクシデントを避けるスピン、識別灯が外れる不運がありましたが、それがなければトップ10は狙えました。この先に繋がると思いますね。富士はご期待ください。
Tim Bergmeister B Driver SUPERGTはいつ走っても素晴らしいね。ただ、今回新しい911 GT3 Rに慣れるまでに少し時間がかかってしまった部分はある。それにSUGOも初めてだったんだ。でもチームのみんなは以前から知っているし、家に帰ってくるような気分だった。レースではライトの修復に時間がかかってしまって、順位を落としてしまった。その順位を守ることはできたけど、まだ改善する部分も多いよ。
Tadashi Fujita Team Principal トップ10は狙えただけに悔しいところはありますね。ただ、内容は濃いレースだったと思います。メカニカルな部分でまだできた部分もあったはずですし、改善すべき部分もあったのは事実だと思います。しかしチームは着実に前進していると思いますし、次戦の富士では何かひとつ花が咲きそうな気配はありますよね。ぜひ応援していただければと思います。
Toshiaki Takeda Team Director 序盤から上位と同じペースで走ることができたので、山野選手でなるべく引っ張る作戦を採りました。その作戦も良く、タイヤもいけそうだったので、ピットでも二輪交換にしました。ただアンラッキーな部分が多かったですね。SUGOからいいパフォーマンスが得られているので、富士でもいい走りができると思います。あとは僅差のなかで、予選で前にいける詰めをしたいですね。