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Audi Team Hitotsuyama スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

2016年07月26日 16:31  AUTOSPORT web

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Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi Team Hitotsuyama

Press release - 2016.0726 - 004
26/07/2016

Race Report
Super GT 2016 Series

Round-4/ SUGO GT300KM RACE

表彰台に近づくも無念のリタイア

 Audi Team Hitotsuyamaは、2016年7月23日、24日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第4戦「SUGO GT300KM RACE」に出場し、表彰台獲得を目前にしながら、マシントラブルにより無念のリタイアとなりました。

 5月下旬に予定されていたシリーズ第3戦が11月中旬に延期になり、第2戦の富士から実に2カ月半ぶりのレースとなった菅生。この間、2度の公式テストにより、マシンのセッティングやDUNLOPタイヤの開発が進みました。その成果を発揮すべく、Audi Team Hitotsuyamaでは、レギュラードライバーのリチャード・ライアンと藤井誠暢が予選に臨みました。

▱ 7月23日 予選
 曇り空に見舞われたスポーツランドSUGOは、この時期とは思えないほどの肌寒さ。ノックア
ウト方式の予選は、14時30分からドライコンディションのもと行われました。

 過去2戦、予選で使った柔らかめのタイヤが、決勝の第1スティントで予想以上に摩耗が進み、苦しい展開を強いられてきたAudi Team Hitotsuyama。しかし、直近に行われた2回の公式テストでDUNLOPタイヤの性能を引き出すマシンセッティングが見えてきたことから、この菅生では硬めのタイヤで予選に臨み、決勝の第1スティントを有利に進める戦略を採りました。

 上位14台が次のステージに進めるQ1はライアンが担当。事前の予想どおり、JAF-GT300/GT300 MC勢が速さを見せる一方、ライアンはトップから0秒729差、1分18秒899の7番手タイムをマーク。これはGT3勢としては3番手であり、Q1を危なげなく突破することができました。そしてQ2を担当した藤井はライアンのタイムを0秒198縮めて1分18秒701としました。順位は7番手のまま変わりませんでしたが、3戦連続で1桁台のスターティンググリッドを手に入れています。

予選結果
P1 #25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允
P2 #31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/中山雄一
P3 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝
P7 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/藤井誠暢

▱ 7月24日 決勝
 朝から霧雨が降るあいにくの空模様でしたが、決勝レース前には路面はドライコンディションに。「マシンのセッティングも決まり、自信を持って決勝に臨むことができる」と話していた藤井がスタートを担当しました。29,500人のファンが見守るなか、14時6分、ローリング方式によりレースはスタート。藤井はオープンニングラップの1コーナーで、6番グリッドからスタートしたARTA BMW M6 GT3をパスし、さっそくポジションを6位にアップしました。

 ここからは、後続のAMG GTを抑えながら、前を走るJAG-GT300 MCを追いかける展開に。硬めのタイヤチョイスが功を奏し、安定したラップタイムを刻む藤井が「スタビリティが上がり、とても走りやすくなった」と話すように、トップを走るJAF-GT300 MCとほぼ同じラップで周回を重ねていきます。レースが中盤に差しかかるころ、最終コーナーで停止したGT300のマシンを回収するためにセーフティカーが導入されました。再スタート後、藤井はスタートから接戦を繰り広げていたUP GARAGE BANDOH 86をパス。5位にポジションを上げ、32周を終えたところでライアンにステアリングを委ねます。

 コースに復帰したHitotsuyama Audi R8 LMSは、素早いピット作業のおかげでポジションを落とすことなく実質的に5番手をキープ。硬めのニュータイヤを手に入れたライアン選手はさらなるポジションアップを狙い、アウトラップでまだタイヤが温まっていないAMG GTを抜きにかかりました。これで4位に浮上というところで、Hitotsuyama Audi R8 LMSの左のドライブシャフトが破損。ライアンは辛うじて自走でピットに戻ることはできたものの、修復は不可能という判断からリタイアとなりました。トラブルの原因は今後検証する予定ですが、レース中の接触等が原因として考えられます。

 次戦の第5戦は、8月6日、7日の富士スピードウェイが舞台になります。新型Audi R8 LMSとDUNLOPタイヤの組み合わせにより、もはや苦手意識がなくなった富士で、表彰台獲得を目指し頑張りますので、引き続き皆様のご支援、ご声援をお願いいたします。

決勝結果
P1 #31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/中山雄一
P2 #25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允
P3 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝
DNF #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/藤井誠暢

チーム代表 一ツ山亮次のコメント
前回の富士以降に行った公式テストで、マシンのセットアップやDUNLOPタイヤとのマッチングが決まってきたことから、今回は硬めのタイヤで予選を戦いました。これで、Q1を危なげなくクリアしていますし、決勝の前半もペースを落とさずに走ることができましたので、マシン、タイヤともにそのポテンシャルを引き出せるようになってきたと実感しています。ライバル勢がタイヤ無交換や2本だけの交換を行う中、我々はしっかりと4本とも新品タイヤに替えていたことを考えると、これからポジションアップという矢先のトラブルで本当に悔しい結果となりました。次回の富士は、Audi R8 LMSにとって苦手なコースではなくなりましたし、それ以上に富士はGT3勢がストレートスピードで優るので、十分表彰台が
狙えると思っています。

Official Facebook page of Audi Team Hitotsuyama.
https://www.facebook.com/hitotsuyamaracing