Audi Team Hitotsuyamaは、2016年7月23日、24日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第4戦「SUGO GT300KM RACE」に出場し、表彰台獲得を目前にしながら、マシントラブルにより無念のリタイアとなりました。
5月下旬に予定されていたシリーズ第3戦が11月中旬に延期になり、第2戦の富士から実に2カ月半ぶりのレースとなった菅生。この間、2度の公式テストにより、マシンのセッティングやDUNLOPタイヤの開発が進みました。その成果を発揮すべく、Audi Team Hitotsuyamaでは、レギュラードライバーのリチャード・ライアンと藤井誠暢が予選に臨みました。
過去2戦、予選で使った柔らかめのタイヤが、決勝の第1スティントで予想以上に摩耗が進み、苦しい展開を強いられてきたAudi Team Hitotsuyama。しかし、直近に行われた2回の公式テストでDUNLOPタイヤの性能を引き出すマシンセッティングが見えてきたことから、この菅生では硬めのタイヤで予選に臨み、決勝の第1スティントを有利に進める戦略を採りました。
コースに復帰したHitotsuyama Audi R8 LMSは、素早いピット作業のおかげでポジションを落とすことなく実質的に5番手をキープ。硬めのニュータイヤを手に入れたライアン選手はさらなるポジションアップを狙い、アウトラップでまだタイヤが温まっていないAMG GTを抜きにかかりました。これで4位に浮上というところで、Hitotsuyama Audi R8 LMSの左のドライブシャフトが破損。ライアンは辛うじて自走でピットに戻ることはできたものの、修復は不可能という判断からリタイアとなりました。トラブルの原因は今後検証する予定ですが、レース中の接触等が原因として考えられます。